学歴社会でもなく実力社会でもなく

就職に必要なのは学歴だけではありません

こんなことを言われだして早10年以上が経ちましょうか。

それまでの日本は完全な学歴主義の傾向がありましたが、10年ほど前からは実力主義にやや近づいた傾向があると言えます。

結局のところ、学歴社会か実力社会のどちらが良いか?

これはその人の学歴に影響するところが大きいでしょう。

 

高学歴の人は学歴社会の方が良い

まずは高学歴の人ですが、これは言うまでもなく学歴社会の方が良いでしょう。

高学歴は遊んでいたり寝ている間に手に入るものではありません

それまでにコツコツと築き上げてきた個人の努力の結晶です。

もちろん、本人だけでなく両親の教育につぎ込んだ課金努力の結晶である場合も多々ありますが、それでも本人の自助努力なしでは得られないものです。

そんな人たちにとって、学歴社会はこれまでの努力が認められるすばらしい社会であると言えるでしょう。

本人たちも、これまで努力してきたのだから多少のアドバンテージがあっても良いはずだと納得できますので、まさに高学歴の人々と学歴社会はWin-Winの関係を築けます。

 

低学歴の人は実力社会の方が良い

では逆にあまり学歴の良くない人にとってはどうでしょう?

これは高学歴の人とは逆に実力社会の方が良いでしょう。

学歴社会によって無条件ではじかれてしまっては低学歴の人にチャンスは巡ってきません

チャンスが0か実力次第でしたら、まだ0ではない実力次第の社会の方がマシです。

また、学生時代に学歴以外の有用なスキルや人脈を身につけた人にとっては、まさに実力社会での社会人生活こそが本番と言えます。

学歴以外の有用なスキルってなんだ?となりますが、例えば一例を挙げますと、

などでしょうか?

実際、これらの能力と学歴は比例する傾向もあるのですが、中には学歴はないけれどもこれらの強みに特化している人々もおりますので、そういった人にとっては実力社会は願ったり叶ったりでしょう。

 

学歴社会の崩壊が意味すること

このように、学歴社会か実力社会のどちらが有益かは各自の学歴によって異なります。

では、そんな状況において現代の世の中は以前に比べると学歴社会ではなく実力社会に近づいたという事実があります。

言い換えれば、学歴社会の崩壊とも言える状況だと言えます。

では、なぜそのような学歴社会の崩壊が起こってしまったのでしょう?

考えられる理由としましては、日本社会の競争原理が変わってしまったことです。

競争原理の変化とは、いわばそれまでの学歴社会では戦えなくなってきたということです。

これは日本の問題というよりは、世界的な情勢の変化ともいえるでしょう。

学歴に偏った選考ではなく本当に実力のある人間のみを雇っていかないと利益が生まれない

そのような状況に日本は追い込まれてきたと言えるのです。

これはある意味、高学歴の人にとってツライ世の中になってしまったと言えるでしょう。

私は高校時代に担任の教師より次のような言葉を言われました。

 

あなたたちはかわいそうな時代に生まれました

なぜなら学歴以外にも目指さないといけないことが多いからです

私たちの時代は学歴さえあれば将来のレールがある程度は用意されていたのに、今はそれがぼやけてしまっている

 

高校生のときは何言ってんだコイツ^^;と思いましたが、今ならその意味がよくわかります。

勉強だけではダメ、コミュニケーションだけでもダメ、バランスよく総合的に能力の高い人物にならなければいけません。

非常にめんどくさい時代になったと思います。

 

実のところ運頼み社会

では以上を踏まえて、日本は学歴社会なのか実力社会なのかどちらなのでしょう?

私は次のように考えます。

まず、圧倒的な高学歴を持つ人間がそれなりに足を踏み外さず想定した社会人になった場合は、まだまだ学歴社会です。

ある一定以上の上位層においては、まだまだ学歴による派閥や住み分けは存在しているでしょう。

ではそれ以外の人たちにとってはどうか?

そういった大部分の人たちにとって、今の社会は運頼み社会です

運頼みってなんだ?と思われるかもしれませんが、これはその文字通りの意味です。

すなわち、就職活動を終えてホワイトな職場にたどり着けたらアタリですし、ブラックな職場にたどり着いたらハズレです。

つまりは、高学歴を持っていても運がなければブラック企業に放り込まれますし、逆に高学歴を持っていなくてもひょんなことで大企業に入社できることもあります。

また就職活動においては、実力がなくてもたまたま面接でそのことが露呈しなければ問題なくパスしますし、実力を持っていてもたまたま面接で弱点を露呈してしまったら面接に落ちます。

まさしく運です。

正確には、最低限の知識やコミュニケーション能力を備えた先では運と言うことです。

明らかに努力を怠っている人間には逆転現象はそうそう起きないでしょうが、一定以上がんばっている人間同士ではアタリかハズレかなんてわからないということです。

また、ブラックな職場にたどり着いても転職によってくじ引きを引きなおすこともできますので、何回でもやり直すことのできる運頼み社会です。

まあ、場合によってはやり直すごとにアタリが減っていく詐欺のようなくじ引きでもありますが。

 

大切なのは状況を把握する感受性

学歴社会、実力社会、はたまたは運頼み社会。

いずれにせよ、私は大切なのは状況把握能力だと思っています。

今、自身の置かれている状況を客観的に理解することができ、マズイ状況に陥っていると判断した場合は何らかの改善策により対策を打てる人間。

そういった人間が一番強く生きることのできる時代でしょう。

また、そういった状況を把握できるか否かは、状況を把握できる感受性の良し悪しにかかっていると思います。

この感受性が鈍っている人は結構いると思います。

ブラック企業に勤めながら今の私にはこの会社しかないからなどとあきらめている人は、まさに感受性がマヒして機能していないと言えるでしょう。

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