最終出勤日の業務
なんだかんだと日々を過ごしていると、ようやく退職予定日、つまりは最終出勤日がやってきました。
いつもと変わらない朝ではあるのですが、どことなく緊張したのを覚えています。
また、頭の中で、皆の前で話す退職の挨拶を何度もイメージトレーニングしていました。
やはり誰しも、最後はスッキリと退職したいものです。
いつものように職場に到着して自分の席に着き、朝礼を待ちました。
しかしこの後、予想外のことが起きました。
朝の朝礼が始まり、いつものごとく進行していたのですが…
なんとそのまま何事もなく朝礼が終了してしまいました。
あれ、こんなものか?普通は…
今日で〇〇さんが退職されます。最後に〇〇さんからご挨拶を…みたいなことをするんじゃねえの?
と困惑したものの、まあどうせ今日で関係のない場所だと開き直りました。
それよりももっと驚いたのは、その後先輩より…
今日は何時までいるの?
と聞かれ、
○○時までいます
と答えると…
じゃあ○○時までにコレを終わらせておくように
と普通に仕事がふってきました。
加えて、先輩は要件だけ伝えるとサッサッといつもの仕事に着手しはじめ、
気づけばどこかへ打ち合わせか何かで居なくなっていました。
このとき、意味もなく少し虚しくなりました。
今までも結構がんばってきたのに、最後はねぎらいもなく職場を去る。
別に励まして欲しいわけではありませんでしたが、なんというか…
最後はお互いに別れの挨拶をしてスッキリと別れたかったのですが現実はドライなものでした
結局、いつものように業務をして、気づけば退職手続きへ出かける時間になりました。
そのまま職場を去ってもよかったのですが、さすがに上司への挨拶はすべきだろうと思い、
上司のもとへ挨拶に行きました。
返ってきた返答は…
あっ今日で終わりか。それじゃあおつかれ
あっけない、非常にあっけない別れでした。
よく言えば後腐れがない職場なのかもしれませんが。
ただその後出口から出ようとした際に、仲の良かった先輩から呼び止められ、挨拶と激励を受けました。
同時に、私が退職することに対して直属の上司、先輩があまりにも無関心なことにかなり憤慨していました。
この先輩が上司だったのなら、少しは転職活動にも影響していたのでしょうか?
そんなことを思いながら、退職手続きを済ませるために職場を後にしました。
まあ、いろいろとスピーチされられたり、激励されまくったりする職場よりは、
これくらいサバサバした職場の方がよかったかもしれませんね。