退職後、帰路にて
退職手続きを終えて帰路に着くとき、さまざまなことが頭をよぎりました。
入社した同期と共に帰った日々。
お互いに何もわからないまま、一緒に悩みを相談したり夢を語り合ったり。
同期入社の友人は学生時代の友人とはまた違った存在でした。
友人というよりは共に闘った戦友といったところでしょうか。
帰り道にいろいろと話し合った大切な存在です。
鬱状態で半ば廃人状態で帰った日々。
朝は日の出付近から出社し、帰宅は0時をゆうに過ぎた深夜。
クルマ通勤のときは、深夜ラジオを流しながらボーッとして運転していました。
何のために生きているのか?
これが後何十年も続くのか?
続いたとして俺には何が残るのか?
いろいろと自問自答しながら鬱々と帰宅していました。
帰りの駐車場で間違えてクルマをぶつけてしまったのも今ではよい思い出です。
帰り道にみるあの建物、標識、コンビニ。
今まで何回も見てきたそれらの目印に、急に懐かさのようなものを感じました。
私の場合は転職後は今いる地域を去ることになっていますので、余計に切なさを感じるのでしょう。
目に見えるすべてのものに対して、お別れを言っているような感覚でした
ただ実際のところ、自分で決めた転職ですので、実際に寂しくもありませんし未練もありません。
これからどうなるかはわかりませんが、とりあえず闘いが終わった感があります。