勝負に出た同日面接の最中に
1日に2つの面接を入れ、準備と対策は万全でした。
しかし、とんだアクシデントが発生しました
まさか、面接官が30分以上も遅刻するなんて。
私が遅刻するならまだしも面接官がですよ。
本当にわけがわかりません。
突発的な業務が入ったのか何なのかはわかりませんが、あくまでもこちらは前もって予約を入れて
それに合わせて行動しているというのに、先方の一方的な都合によりあえなく調整を余儀なくされます。
あらためて、企業と転職希望者は対等ではないなと感じました。
こんな風に考えてしまう思考自体が、既にネガティブであり転職に成功する可能性を下げている、
と思われてしまうかもしれませんが… やはりこの長い転職活動を通じて、
いろいろと転職希望者側が虐げられる場面が多かったのです。
足元を見られたり、ときに揚げ足を取られたり。
まるで、必死にがんばっている転職活動者を目上でからからかって楽しんでいるような…
そんな印象を受けてしまうほど不快です。
転職活動がいかにツライことかなんてことは、結局のところ転職活動を経験した人にしかわかりません。
そして残念ながら、転職活動で面接をする人の大半は転職活動とは無縁だった人々です。
それゆえ、面接する側は少々の遅刻や急な日程変更をやらかしても…
ウチに本当に入りたいのならこれくらいがんばって調整しろよと横暴な態度に出るのです。
とまあこんなこと、面接官が来るまでの30分のうちに悶々と考えていました。
途中で外に出て時間を潰すこととなりましたので、 近くのスーパーでもうろついてみようと思いました。
ちなみにこのとき、時間を確認するため携帯を除くと、仕事の不在着信が数件表示されていました。
これもいつものことです。
有給で休もうが体調不良で休もうが平日には会社は動いています。
それゆえ、電話もかかってきます。
ただ、今日はそれどころではないのです。
優先すべきは、現職ではなく目の前の面接です。
スーパーに入り雑貨コーナーや食品コーナーを無駄に徘徊しながら、気持ちを整理しました。
そんなかんだで15~20分が過ぎ、再び面接会場へと戻りました。
部屋に戻ってしばらくすると、案内の女性から、今から面接官が来られるので待機してください言われました。
今度はちゃんと来るのかなと心配したのですが、今回は本当に面接官がやってきました。
やってきたのは年配の人事担当者が1人と配属先担当者が2人でした。
面接形式としては、3対1の質疑応答形式でした。
まず初めに、面接官から遅刻に対する謝罪がありました。
もちろんそれに対して無礼なことはいわず、紳士的に対応をしたのはいうまでもありません。
むしろ、謝罪してくれるだけマシな会社だとも思いました。
ただ内心、ここまで遅れたのだから少しぐらい選考での優遇措置をしてくれよ、 と邪な期待は持っていました。
その後、本格的に面接がスタートし、基本的な質問がいくつかされました。
ここまでは予想通りの展開であり、こちらの応答に対する面接官の反応もまずまずといったところでした。
なぜか志望職種を勝手に変えられてしまう
基本的な質問が終わると、今度は応募職種に対する話題へと話が移っていきました。
ここで、配属担当者の方より簡単な説明があったのですが、何か内容がおかしいのです。
内容が変というよりは、職種自体に疑問を感じたのです。
すると人事の方より… そういえば、○○さんは設計職を希望されていたんですね?
といった質問がなされました。
私としてはその会社に対しては設計職を希望していたので、当然のことながら「はい、そうです」と答えました。
すると次に…
ですが私どもと致しましては、 ○○さんにはぜひとも技術営業職でがんばっていただきたいんですね
との発言が飛び出しました。
えっ?と一瞬、思考がとまりました。
さらに話を進めていくと、この話は転職支援業者の方にも既に伝えられている事柄だと言われました。
そんなこと聞いてないですし、そもそもなんで技術営業職への応募に切り替わっているんだ?
いろいろと混乱しましたが、今までにもアクシデントはつきものでしたので、
とりあえずその場で混乱することはありませんでした。
たしかに言われてみれば、同席している配属先担当者の方は、人事の方より…
「こちらは配属先担当者の○○さんと△さんです」 としか説明しかされておりませんでしたので、
実際には配属先がどこなのかということは言われていませんでした。
このときまっさきに頭に浮かんだのは…
消防署の方から来ましたといって消火器を売りつける詐欺です。
まあしかしながら、そんなことを面接で思っていても時間の無駄なので、
とりあえずいろいろと浮かぶ懸念は置いておいて、目の前の面接に集中しようと思います。
結局、人事の方がしばらく話した後、配属先担当者の方の説明が再び始まりました。
一通りの話が終わって、業務に対する質疑応答となったのですが…
とりあえず、業務に対する基本的な確認と質問だけをしておきました。
正直その時点で、ややモチベーションが下がった状態となっていました。
質疑応答の返答にも…
まあ営業をやるからには、先方に出向いたときは…
さらにもう1つ売り込んでいくような気持ちで行くことはわかるよな?
なんて言われるわけで…。
そんなもん知るか!こちとら営業経験なんてゼロじゃ!
勝手に営業志望に変えておいて能書き垂れてんじゃねえぞバカが!
と内心思いつつも、興味津々なフリをしていました。
まだ面接途中にもかかわらず、なにか「負け」そうな気がしました。