面接を捨てるべきか受けるべきか
期待していた第1志望の面接。
結果は、面接官が30分以上も遅刻し、応募職種が知らぬ間に変更され、
偶然同じ会社出身の面接官がいるにもかかわらず、面接の雰囲気にネガティブで悪く違和感を覚える始末。
さらに、その面接が長引いたことにより次の面接の開始時間が1時間を切り、
電車を使ってたどり着くまでの所用時間は1時間以上。
加えて、タクシーは所要時間は不明だが辺りは渋滞する時間帯。
…最悪です、心身ともに。
もう、次の面接は捨てようかな
そんな思いが頭に浮かんできました。
明日も朝6時20分に起きて仕事だし、職場からの不在着信も放ったらかしです。
そこまで無理をして、受けにいく必要があるのだろうか。
正直、気乗りはしませんでした。
ただ、先ほどの企業を辞退したとなれば、現時点での持ち駒はこの企業のみとなってしまいます。
今回、この面接も捨てたとなれば、再び持ち駒が0になってしまいます。
持ち駒が0になる、再びスタート地点に逆戻りです。
気持ちに余裕のある転職活動開始当初であれば、さほど気にはならなかったと思います。
しかしながら、あれから数ヶ月の月日が過ぎて、精神は着々と限界へと近づいてきています。
いま持ち駒が0になれば、おそらく心が折れてしまう。
そんな思いが頭によぎりました。
タクシーの運転手のおかけで不可能が可能になった
結果、間に合うかどうかは別にして、タクシーで次の会社へ向かうことにしました。
タクシーの運転手に行き先を伝え、所要時間を尋ねました。
帰ってきた答えは、「早くて」18時5~10分前とのことでした。
ギリギリアウトかギリギリセーフの時間です。
とりあえず、タクシーを走らせている間、次の会社のパンフレットや資料を読み返しました。
正直、その日の面接は、1社目の会社に重点を置きすぎて…
2社目の会社に対する対策はほぼ何もしていない状態でした。
こんなことなら、あんなに1社目の会社に力を入れなければよかった…
まあ後悔先に立たずですね。
所詮第2志望だと高をくくっていたツケを払わされているような気がしました。
しばらくすると、予想通り辺りが渋滞してきました。
まあ夕方の18時前、どこの場所も混雑する時間帯です。
正直なところ「終わった」と思いました。
すると、何やらタクシーが裏道のようなところに入っていきました。
この場所なら、裏道からでもいけるね
タクシーの運転手が言いました。
どうやらたまたま、行先までの道に詳しい運転手だったようです。
裏道か何かもわからないまま狭い道を進み続ける中、とりあえず運転手ナイスと思いました。
タクシーは信号のない細道のような裏道をしばらく進んだ後、再び大道路と合流しました。
そのころ時間を確認すると、ちょうど17時30分過ぎでした。
それから10分ほどして、なんとか会社の近くまでやってきました。
あのタクシーの運転手が裏道を使ってくれなかったら、 おそらくあと30分はかかっていたでしょう。
あの人のおかげで不可能が可能になる兆しが見えました。
そして、会社の近くまで到着するや否やスーツ姿のまま会社まで全力疾走しました。
こちらから質問していくタイプの面接に焦る
結局、会社に到着したのは面接開始4~5分前でした。
なんとか…間に合うことができました。
他の会社と同じように、内線で人事の人を呼び出し、面接会場まで案内されました。
走りすぎたせいか、体はややホットな状態です。
部屋に入ると、人事の方と配属先担当者の方が1人いました。
さらには、案内してくれた人事の方も面接に加わるようでして、
人事2人&配属先担当者1人対面接者といった形式でした。
面接が開始されると、他の会社と同じように基本的な質問を受けました。
現職の仕事内容、転職の動機、この会社を受けた理由など…。
どこの会社も、基本的な質問内容は似たり寄ったりのようです。
まずは基本的な情報から集めて徐々に情報を掘り下げていく、まあテンプレの流れです。
基本的な質問が終わると、こちらの回答や職種内容に対してより深い質問をされたのですが…
今までの受けた面接に比べると質問を掘り下げる度合いが強めでした。
ここまで聞くかと思うほど、あれやこれやと掘り下げた質問をされました。
加えて、こちらの質問や返答に対しても、何度も質問を繰り返され、圧迫面接のような印象さえ受けました。
そしてしばらくすると、人事担当者から…
では基本的な面接はここまでにして、後は○○さんからこちらに質問していただいて、
それに対して私どもが答えるといった対話形式での面接にしましょう
と言われました。
今までにもいろいろな面接を経験しましたが…
今までのところで何か質問はありませんかといった内容ではなく、
まるっきり0から質問していくタイプの面接はあまり経験したことがありませんでした。
こんなことならば、もう少し対策を練っておくべきでした。
1社目に過大な期待をしていた自分に対して、悔いを感じた瞬間でした。