意外なところから最終面接に
転職活動では、できれば他の職種に挑戦したい。
そう思い、他の職種が応募してある求人へと応募し続けてきました。
しかし…受かりません。
面接はおろか、書類選考すら通らないのです。
そして、書類選考で落ちる際にはしばしば…
現職の職種で可能でしたら面接に進めるのですがといった交渉をされるのです。
そんな会社こっちから願い下げだ。
転職活動を開始した当初は、そう思って無視していたのですが…
活動も長丁場になってくると、徐々に疲れも目立つようになっていき、
気づけば少しくらい妥協しても良いかななどという誘惑が湧いてくるようになってのです。
そしてついに、一度落とされた会社に対して、職種を変更して再応募しました。
結果はあっさりと書類選考通過、あっけないものでした。
面接の日時をやり取りし、サクサクと面接の手配が整いました。
他の職種を目指したときは、書類選考すら通らなかったのに…
現在の職種に変えた途端に通過するようになりました。
もしかしたら、それだけ今の職種に人気がないのかもしれません。
世の中には多くの職種がありますが、 各々の職種間にはどうしても優劣の格差が生じてしまいます。
俗に言う花形職種には多すぎるほどの人が集まり、誰もが嫌がる不人気でキツイ職種は常に人手不足です。
そして…
中途募集の求人に花形職種が載ることはほとんどなく、たいていは人手不足の不人気職種ばかりです
キレイな言葉、絶妙な言い回しでカモフラージュされている場合もありますが、たいていは不人気職種です。
不人気な職種でもいいじゃないか?
本当にそう思いますか?
実際に仕事を始めるようになると、その肩身の狭さを実感することになります。
きつい汚い危険の3Kなうえ、誰にも感謝されません、逆に怒鳴られ続けます。
この感謝されずに怒鳴られるのがポイントで、我慢しても見返りがないのが本当に堪えます
本当はすべての職種が平等であるべきだとは思うのですが、社会人経験がまだまだ未熟な私ですら、
とても平等な世の中ではないと痛感します。
職業に貴賤はない、なんてのは幻想にすぎません。
とまあ職種の話はさておき、とんとん拍子に面接日時が決定しました。
なんと、今回の面接は土曜日に決定しました。
その日はその会社の稼働日の関係で面接日の確保ができたとのことです。
在職中の転職希望者にとってこれほどラッキーなことはありません。
あとは、その日の休日出勤を避けるように努力するだけです。
面接日当日、辺りは休日の人たちで溢れている中、スーツを着て面接に向かいました。
私鉄に乗り、10分ほどすると目的の駅に到着しました。
その会社は駅から徒歩15分くらいのところにあったのですが、なんとか地図どおりに到着することができました。
守衛で面接に来た旨を伝えると、GUESTと書いたバッチをくれました。
そのバッチをつけて正面入り口に入ると人事と思われる人が立っていました。
あっ、もしかして○○さんですが?
やはり人事部の方でした。
簡単な挨拶を済ませると、早々に面接会場へと案内してくれました。
面接会場へ到着すると、もう1人人事部の方がいました。
どうやら、人事部2人対応募者1人の形式のようです。
1次面接ということもあり、現職に関係する技術者の方はおりませんでした。
面接がスタートとすると、いつもどおりの基本的な質問を聞かれました。
今回は相手が技術者ではないので、より噛み砕いた説明を意識しつつ質問に答えられうように心がけました。
思えば、技術者でない人との面接も結構な数になっておりましたので、
技術的な内容を噛み砕いて説明することも昔に比べれば大分達者になったと思います。
相手方への受けはまずまずで、 まったく悪い印象を与えているような雰囲気はありませんでした。
そして、1次面接ということもあり気づけば面接は終了してしまいました。
前回に受けた他企業の2次面接と比べると、やはりぬるく感じました。
あまりに難しすぎる筆記試験…ただ結果は
ちなみに、今回の1次面接は筆記試験とセットになっていましたので、
面接が終わると今度は筆記試験の試験部屋へと案内されました。
普段は会議室に用いられていると思われる簡素な部屋です。
そして部屋に着くと、人事の方より筆記試験の説明があり試験用紙が配られました。
試験時間は1時間で、科目は国語数学社会とやや幅広い問題が出題されていました。
また、試験開始と共に人事の方は席を離れどこかへと去っていってしまいました。
試験終了5分前には戻ってくると言っていたのですが、これはカンニングなどは気にしていないのかな?
と邪な考えが生まれてきました。
一応監視カメラの存在は確認できないのですが、まあここはガチで勝負しようと思い真剣に試験に取り組みました。
ところがこの会社で受けた筆記試験、転職活動を開始してから今日に至るまでで最も難しい筆記試験でした。
正直、転職者にこのレベルの問題を解かせるのかと思うほどハイレベルな問題でした。
空白だけはできるだけ減らそう
そう思い、とにかく得点をかき集めるようにあちらこちらの問題を解きました。
空白を埋めるのに奮闘していると、すぐに試験時間の1時間になってしまいました。
試験終了間際には、先ほどの人事の方も戻ってきており、試験終了と同時に用紙を回収しました。
試験終了後、面接官に入り口まで送ってもらう途中に、試験のことを聞かれましたので…
いや~、あれは難しかったですね~
と答えると、
あの試験の難易度は故意に高めに作られているのです
と教えてくれました。
わざと難易度の高い試験を受けさせその状況下に対する姿勢を見極めたいそうです
となれば、やはり空白をできるだけ埋めようとした姿勢は良かったと思います。
内心でほくそ笑みながら、少し気持ちに余裕が生まれました。
実際のところ、その面接の翌々日には面接通過の連絡をもらったわけで、
現職の職種で応募した初めての選考は快調に事が進んでいるようです。
さらには先方より…
現職が忙しいことを考慮して次はいきなり最終面接にする特別措置を考えております
との連絡も受けました。
正直、これは意外でした。
先の面接がまずまずではあったのですが、いきなり最終面接に進めるとは思っても見ませんでした。
その会社は業界でも有名な企業で安定感もありましたし、求人票の条件も悪くありません。
そのうえ、こちらの多忙を考慮した面接設定の配慮。
あまりにも事が進みすぎる…
というよりは今までが苦戦しすぎたのか?
とにかく気持ちは有頂天になりました。
やっと流れがやってきたような気がします。