心が折れそうな面接にて

設計職で応募し、予期せぬ面接官の遅刻にも無理をして我慢した結果…

なぜか人事側では勝手に技術営業職への応募へ変更さていて、延々と畑違いな人間との面接を続けている状況。

加えて、なぜか営業の心得を延々と熱く語られています。

ないなコレ…

こちとら、この後の面接のことを省みず無理をして時間を確保したのに、その結果がこのザマなんて。

正直なところ、この時点でこの面接に対する興味や期待はほぼ皆無になっていました。

加えて、営業の面接官からは…

お前!そんな気弱な声だと営業は務まらんぞ!

なんて有難い叱咤激励までいただいて本当にもうお腹一杯でした。

お腹一杯どころか少々食傷気味で吐きそうなほどです。

希望の職種以外じゃないと嫌だなんてのは甘えだ!

もしそんなことをいわれればそれも理解できます。

転職者にとって、職種を選んでいる余裕のない状況というのは往々にしてあり得ます。

しかしながら、私はまだ会社も辞めていませんし、そういった意味で余裕もある状態です。

ですので、さすがにあまりにも無茶なことをされたらキレます、限度があります。

 

ありえない偶然を経験する

結局、仕事に対する説明は、ほとんど頭に入ることがないまま終了してしまいました。

そして次に質問されたのは、再び現在の仕事に対する質問でした。

この時点で、この面接の合否にかかわらず、もう後で選考を辞退しようと考えていました。

なので、正直なところこれ以降の面接を続けたところで無駄なのです。

ただ、もうここまででいいです、なんて口が裂けてもいえないわけで、 気持ちの抜けた面接は続いていきました。

こんなとき、無性に面接官へ対する罪悪感のようなものを覚えてしまう性分ですが、

まあ面接官サイドも熱烈な意欲を見せている応募者を切ることもあるのでお互い様だなと思いました。

特に今回はいろいろとヒドイ事態でもありますので尚更です。

話は戻りまして現職に対する2回目の質疑応答なのですが、

今までほとんどしゃべらなかったもう1人の配属先担当者が、やたらと質問してきます。

しかも気にかかるのは、その内容があたかもこちらの内情を知っているかのような口ぶりなのです。

社内でのみ用いられる独特の専門用語や言い回し、加えてそれらをすべて理解しているようでした。

もしかして、同じ会社か関連会社の出身なのか?

ふとそんな考えが頭をよぎりました。

しかし、そんな偶然は実際に考えてあり得ないのです。

現職の会社とこの会社は、距離にして数百km、地域も業界も全くの別物です。

加えて、向こうの地域にもこの地域にも、ものすごい数の会社がありますので、

そのような偶然は針の糸を通すようなものです。

ただ、現実にこの面接官は的確に現在の社内事情まで話してくるわけで、

どうしても何らかのつながりを感じてしまうのです。

そして、このような不安は次の面接官の質問で吹き飛びました。

もしかして、今君が働いているのは○○地域かな?

○○地域、正直、向こうの地元の人しかわからない地名です。

さらには…

実は私も、以前は○○地域で働いていてね~、実は同じ会社なんだよ

…さすがに、驚きを隠せませんでした。

それまでにも結構いろいろな会社へ面接に行きましたが、

まさか同じ会社の人間が存在するなんて思ってもいませんでした。

どおりで、自分の考えを見透かせれているような違和感を覚えるわけです。

その後いろいろとその面接官と話したのですが、

どうやら私と同じような理由で何年か前に今の会社へやってきたとのことでした。

営業への心構えを叱咤激励してくれるもう1人の面接官はおいておいて、この同じ会社出身の面接官に対しては、

なぜか親しみが湧いてきました。

ただ同時に、面接開始から気になっていた違和感が不安になってきました。

その違和感とは、今回の面接はこの人を含めて3人いるのですが、

この私と同じ会社出身の人だけ覇気がないといいましょうか…

何か元気のないような雰囲気をかもし出していたのです。

人事の人は、あなたはぜひともウチ!にと熱烈な歓迎をし、

配属先担当者の1人は暑苦しいほど仕事に対する熱弁をしてきます。

そんな中、この人だけはジトーッと何も話さないまま、まるで何かを悟らせるような雰囲気でこちらを見るのです。

もしもこの人が同じ会社出身じゃないと聞いていなかったら、

この人は単なる無愛想な人なんだで片付いたと思うのですが、そうではないだけに…

その人の態度が気になっていたのです。

面接も終盤になってくると、営業の心得を語ってくる配属先担当者は…

まあアレから始めさせて、○○くらいを担当してもらおうか

などともう1人の担当者に話し始めるわけで…

まだ面接中なのに、もう入社する前提で戦力の話かよ

などと思いました。

とまあ何やら違和感のある面接でしたが、無事面接自体は終了しました。

そして面接終了後、同じ会社出身の担当者が入り口まで送りにきてくれました。

その担当者が最後に言ってくれた言葉。

それは…

もし…縁があれば一緒に仕事をしましょう

といった言葉でした。

「もし」の後の「…」、妙な間が印象的だったのを覚えています。

まあ元々、希望職種とは畑違いの仕事ではあったので、選考を辞退するつもりだったのですが、

この担当者の不可解な態度によって、全く未練がなくなりました。

私の直感ではありますが、この会社はヤバイと感じました。

外に出てみると夕日が見え始め、時間をみると17時20分を過ぎようとしていました。

一応、同日に入れていた面接が18時スタート。

そうなんです、同日の面接がかなりヤバい時間になっていたのです。

現在の場所からその会社までの道のりは、スムーズに電車を乗り継いだとしても40~50分程度。

しかも、現在の場所から最寄の駅までは徒歩で10分程度。

タクシーを使うにも、クルマでの所要時間は不明な上に、時間帯としては混雑してそうな時間帯。

たどり着けない、しかも志望度はもともと第2志望。 …泣きっ面に蜂とはこのことですね。

 

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