持ち駒を増やすべきか否か
同日に2社の面接を入れ、1社目の面接が遅れながらも何とか間に合った2社目の面接。
ほとんど対策をせずに受けに入ったのですが、面接が開始してからしばらくして面接官から提案されたことは…
こちらがいろいろと質問し、それに対して対話を繰り広げていくという対話タイプの面接でした。
一般的な面接時間が30~60分だとすると、おそらくあと数十分は時間が余っている状況です。
あと数十分、何を聞いてよいのかわからない状態でした。
ただ、その時点で、既に心身ともに非常に疲れていましたので、ある種の吹っ切れ感のようなものがありました。
いつもなら、このような状況になるとアレやコレやと思いを巡らし、いろいろと考えながら策を練るのですが…
もう今回はそのような行動に出ることができないほど疲れきっていました。
別に落ちてもいいや、何でも聞いてやろう
そんな風に考えて、ほとんど何も考えずに質問することにしました。
加えて、今回の面接官は、こちらの質問に対していろいろと追加の質問をしてくれるので、
話が途切れることはないだろうとも思いました。
話す話題に関しても、一般的にはあまり質問するのは好ましくないと思われている残業時間や人間関係、
給与の面までありとあらゆる内容を質問しました。
もはや、ディベートのごとく、お互いにあれこれと質問や意見の主張をしました。
相手が終了というまで、トコトンやってやる。
そう思っていましたでの、時間がいくら過ぎようと粘り続けました。
そもそも考えても見れば、転職先に対する質問なんてものは、しようと思えばいくらでも聞けるものなのです。
業務内容、福利厚生、コンプライアンス、組織、雰囲気…などなど。
逆に考えれば、わずか数十分の面接時間で把握できるほど、企業というものは単純ではないのです。
気づけば、お互いの質疑応答の対話は、40分以上過ぎてもまだ続いていました。
そしてようやく、人事の方からまとめの話が入りました。
その時点で、面接開始から1時間はとっくに過ぎていました。
なんとか面接が終了し、その企業を後にしたのですが、出来栄えは抜きにして、
面接官と話した時間自体は今までで最長だったかもしれません。
あまりにも質問され続けるので、ムキになってこちらも気の済むまで聞き続けたというのはあるのですが、
それにしても長丁場な面接でした。
結局終わってみれば、1社目も2社目も予定の時間を大幅にオーバーする結果となり、
早急に自宅へ帰る準備をし帰宅しました。
その日の夜、転職支援業者の方から、2社とも合否連絡は2~3日後になるとの連絡を受けました。
面接は終わりましたので後は待つだけなのですが…
もし2つとも落ちていればその時点での持ち駒は完全な0になってしまいます。
持ち駒が0。
そんな状況だけは避けたかったということもあり、合否連絡のついでに新たに2~3社の応募を行いました。
しかもそのうちの1社は、現在の職種と完全に同じ求人に応募しました。
本当は、それだけは避けたいことだったのですが、今までの書類落ちや面接落ちなどから、
他職種への転職に限界を感じるようになったからです。
加えて、実はその会社には一度書類選考で落ちており、
現職と同じ職種であるのなら面接に進むことができるとの連絡を受けていたのです。
一度落ちた会社ではあるので少々気がかりもあるのですが、 もう体裁は気にしていられないと思い応募を決意しました。
違和感のあった会社は捨てることにしました
3日ほど過ぎた後、先に受けた2社の結果が伝えられました。
結果は、2社とも選考合格でした。
1社目は「求める人材像だった」というのが理由で、2社目は「積極的な姿勢を評価した」とのことでした。
どうやら、2社目での長丁場のディベートも、それなりに無駄ではなかったようです。
結果としては2社とも受かったのですが、最初に受けた1社は考えた後に辞退することにしました。
どうしても面接時の違和感が気になりましたし…
志望職種を勝手に切り替えられていたというのも解せなかったからです
またこのとき、この2社の面接が終わってから応募した企業からの結果も返ってきました。
結果は、現職と同じ求人に応募した企業のみ書類を通過し、後の応募はすべて落ちてしまいました。
それゆえ、現時点での持ち駒は、長丁場の面接をした企業の最終面接が1つと、
現職と同じ求人に応募した企業の1次面接が1つといった状況です。
このまま、最終面接の企業を受けに行っても良かったのですが、ちょうど先方さんより…
繁忙期でもあることから少々日程調整にお時間を頂きたいとの連絡を受けたので、
1次面接の企業の方を早急に受けに行くことにしました。
面接日程はもちろん平日。
しかも、前の面接を受けに行ってからあまり時間も経っていないのにです。
休みを申請すると、当然のごとく上司に呼び出されたし尋問のようなものも受けました。
しかしながら、もう心はそこにあらずです。
私は休む、嫌なら首にでもしたらいい。
口には出しませんでしたが、もう覚悟は決めていました。
真剣に転職活動をしようと思ったら生半可な気持ちではできない
以前からはそんなことを聞いたことはありましたが、
実際に自身で嫌となるほど経験しますと本気でそう思うようになりました。
いや…本当に嫌となるほど経験しています。