今の若者は報われないかもしれない
現在の日本におけるサラリーマンの平均所得は年々減少の一途をたどっています。
それなのに物価は上昇し続けています。
まさにスタグフレーションの悪循環に陥っていると言えるでしょう。
昔は結構もらえた給与が今ではどんどん減っていく。
そんな状況で仕事のモチベーションが上がるわけがありません。
加えて、仕事量は昔とあまり変わりません。
むしろ、職場環境が効率化されて以前より過密な仕事が増えたともいえます。
PCは年々進化していますが人間はそんなに進化していません。
人間側にガタがくるのは当然です
また、日本の社会はいまだに年功序列の風潮が根強く残っています。
会社年齢が高い社員ほど給与は高く、会社年齢が低いほど薄給になります。
そんな薄給の若年層が今後、現在の中高年と同じくらいの給与をもらえるかというと、それはおそらく叶いません。
年齢に比例する給与カーブは年々下がってきているからです。
実際、企業は薄給で社員をこき使うことのおいしさを覚えてしまいました。
あれはもはや麻薬と同じです。
決して、将来に渡りうまみを離したがらないでしょう。
若者はいつ頃楽になるのか?
結局のところ、今の若者は若いうちは薄給で使い倒され、 歳を取っても昔とは比べ物にならない薄給で使い倒され、一生貧乏な生活を送らなければいけない人々が続出するでしょう。
その反面、過去にお金を蓄えることのできた中高年は、今度も安泰した退職金と年金で優雅な生活を送り逃げ切るでしょう。
もうすでにそうなっていますが、今後もさらに世代間格差は拡大していくと思われます。
その中で、若者はいろいろなモノから見放されるかもしれません。
例えば、メディアを用いた消費のターゲットです。
消費のターゲットはお金のない若年層よりも、 お金を蓄えている中高年へと移っていくでしょう。
実際、最近は若者よりも中高年を対象にしたセールやイベントが増えてきたと感じています。
テレビドラマの登場人物も年々微妙に高齢化してきていると思いますし、やはりターゲットが変わってきたのでしょうか?
お金もなく、消費のターゲットにされることもなくただただ働かされる世代。
いつか暴動が起こらないか心配です。
歳を取ってから避難される今の若者
考えられ得る最悪のケースは、老人が若者から富を搾取しているといった不満が、今の若者が歳を取った頃に爆発した場合です。
冤罪も良いところです。
若いころは老人たちに搾取され続け、年を取ったら若者に不満の矛先にされる
もしもそんなことになってしまったら、本当に今の若者は踏んだり蹴ったりですね。