選挙にはいかない

若い者はもっと選挙に行かなければいけない。

しばしば、選挙に行かない若者に対してメディアや書籍で言われる批判の常套句です。

私はこの言葉が大嫌いです。

選挙か…たしかに選挙に行かなければ何も変わらないでしょう。

しかし選挙に行ったところで、誰に投票したらよいかわかりません。

どいつもこいつも聞こえの良い政策ばかり宣伝し、まったくもって本心ががわかりません。

そもそも、マニフェストってなんでしょう?

嘘をついてもお咎めがないのなら、何を言ってもよいですよね。

この時点で選挙に対するやる気がおきません。

マニュフェストを破ったら国民に対する詐欺罪および国家反逆罪で実刑に処す

そのくらいの重みがあるのなら、きっと真剣に候補者について調べ、勉強して選挙に臨むでしょう。

しかし現実はそうではありません。

嘘やキレイごとを言いたい放題の無法地帯です。

誰も信用できません。

掲げている政策だけでなく、その人のこれまでの実績で選んだらよいのでしょうか?

それも一理あるでしょう。

しかし、すべての人が政治経済のマニアではありません。

各々の選挙人の実績なんて知りませんしわかりません。

となると結局、自分に利益をもたらしてくれそうな人をフィーリングで選ぶことになるのです。

それが今の選挙です。

そもそも、選挙というシステムは単なる多数決です。

多数決ゆえに、気難しい1人を説得して投票させるよりは単純な多数のバカを説得して投票された方が得なのです。

候補者もそれを理解しているので、みな聞こえの良い発言ばかりを繰り返します。

だってそれを信じて投票してくれる人が多いのですから。

実際、それで当選してしまうのですからホントおもしろいですね。

 

批判だけの街頭演説にうんざりする

あと思うのが、街頭演説の質の低さにはうんざりします。

どいつもこいつも誰かの批判ばかり。

周りから見れば、その人が何をしたいのかさっぱりわかりません。

自分に投票したらこんなに良いことがあるよ!ではなく、このままだと悲惨になるよ!と煽ってくるだけです。

とりあえず批判したいことだけはわかりました。

そんな街頭演説を聞くたびに、私は選挙に行く気力がなくなります。

さらにひどいのが、野党のほぼすべての候補者が同じような街頭演説をしており、全員が何をしたいのかわからない場合です。

これも大多数に向けたもので、詳細にやりたいことを語るよりは政権批判や悲壮感を煽る演説をした方が受けが良いのでしょうね。

ますます選挙に行くモチベーションが下がる一方です。

そんなのだから今の若い世代は悪い状況に追い込まれるのだ!

などと怒る人もいるかもしれません。

まあ、たしかにそのとおりでしょう。

しかし、選挙に行ったところで、本当に応募したいと思わせる候補者がいないのです。

白票を出すことで抵抗すればよい?

意味不明です。

相手に圧力を与えない抵抗など、権力者は鼻で笑ってしまうでしょう

ではどうすれば良いのか?

わかりません。

でも、別にもうどうでもよいのです。

今の若い世代は、どうがんばっても自分達の世代は旧世代のツケを払わされ、将来は割りを食わされるのを理解しています。

それならば、今が楽しければいいじゃない。

皆そう思っています。

こういった無関心・無気力主義は、サイレントテロに通じるところもあるかもしれません。

あるいは、こうなるように教育や世論が仕向けられたのかもしれません。

そう考えると、よくできた統率システムだと思います。

若者が将来を捨てて選挙に行かない国、日本。

もうこの国はとっくに壊れているのではないかとたまに思います。

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