家族が生き甲斐のサラリーマン
周りの激務の人々をいろいろ見てみますと、家族の幸せをモチベーションにがんばっている人が多いようです。
携帯やPCの待ち受け画面を子供や家族の写真にしている人もおりますし、実際に私は子供の成長だけが楽しみですと公言している人もいます。
私は最初は家族のために一生懸命働くなんてすばらしい人だ!と感心していたのですが、詳しく話を聞いてみますとどうもそんなにキレイなことではないみたいです。
皆、家族のためとは言っているものの、逆を言えば家族以外に何もないとのことです。
忙しく仕事に没頭しているせいで友人たちとは疎遠になり、趣味に費やす時間がないために無趣味になり残ったものは家族だけ
そんな人が大多数でした。
なんかカッコいいような見ていて虚しいような複雑な気持ちになりました。
家族のために一生懸命に働くことはすばらしいことだとは思うのですが、仕事と家族だけの人生ってどうなんだと思ってしまいます。
私がまだまだ若いからでしょうか?
いまいちそれだけの人生に面白みを見出せません。
もし子供が大きくなったとき、趣味のひとつも語れない親、遊びを知らない親、友人もいない親ってどうなんだと思ってしまうのです。
少なくとも私はあまり魅力的な人間だとは思いません。
仕事と家庭、水と油ではありますがうまく両立はできないものでしょうか。
家族は大切だけれども、仕事も大切で両立できない。
家族と過ごす時間は欲しいけれども仕事にも多くの時間が取られて両立できない。
なんとも言えないジレンマがありますね。
労働環境が少子化を促進させている
少子化少子化とうるさくわめいている世の中ではありますが、根本的な元凶は日本の労働システムにあるのは間違いないでしょう。
現実問題、どう考えても家族を持つどころじゃないサラリーマンが多すぎます。
朝早くから出勤し深夜に帰宅、そして休日も少ないサラリーマン
税金を引かれに引かれて自分1人を食わしていくだけで精一杯のサラリーマン
どう考えても子孫を残すどころではありません。
私の友人の中にもずっと手取り15~20万から上がらない友人が何人かおりますが、皆自分の生活で精いっぱいです。
少子化対策を真剣に考えるなら、もう少し日本社会の労働環境を良くしなければいけません。
なんたって労働基準法ひとつ守られていない社会なのですから。
忙しすぎて結婚どころではない、給料が少ないから子供なんて考えられない
世の中そんな人たちだらけです。
自分から状況を改善していかないからずっと悪い環境のままなんだ!自業自得だ!
そう反論する人もいるでしょう。
まあ、たしかにその通りです。
その通りなのですが、世の中のすべての人がそんなに自発的に行動できるわけではありません。
そういった人を自己責任だと切り捨ててきた結果が今の状況です。
仕事が忙しくて子供に伝えることのできない大人と、そもそも子供を育てる余裕のない大人であふれている日本。
これは少子化になるのも納得です。