勝ち組ほどきれいごとをほざく世の中
今の世の中は、地位が偉くなったもの勝ち・お金を持ったもの勝ちの世の中です。
従来の日本に少なからず存在していた「貧乏だけれども幸福」といった概念は崩れ、メディアがお金お金と煽ってきます。
メディアでは多くの有名人・お金持ちの生活を取り上げたり、高価な品物を紹介したりと人々の欲求を煽り続けてきます。
それにより、以前は経済的な側面を気にせず個人の幸せを追求できた人々も、今では強制的に競争へと参加させられ勝ち負けのレッテルをはられてしまいます。
インドだかアフリカだか忘れましたが…
テレビが民衆に普及する前は国民全体の幸福度がが高かったのにテレビが普及した途端に先進国の生活水準を知ってしまい幸福度がダダ下がった
そんな現象が起きていましたね。
まさに今、それと同じことが日本でも起きていると思うのです。
知らぬが仏といった言葉があるように、変に上流の生活なんて覗くものではありません。
今の世の中は完全な拝金主義です。
成功してお金を得たものは官軍で失敗して貧困に苦しんでいるものは賊軍とみなされます。
そういった勝ち負けの世の中においては、かならず勝ち組が幅を利かせてきます。
下品なまでに幅を利かせてきます。
その最たるもの、それは成功者の自伝や自己啓発本です。
勝ったものは、自身の成功体験について何とでもいえます。
こんな工夫をしたから勝てた、こんな努力をしたから勝てた。
勝ったという既成事実がある以上、何をいっても説得力は後からついてきます
実際、本屋などに行けば勝ち組による自己満足本がこれでもかというくらいに溢れています。
○○の勝利学、○○による○○必勝本など。
成功したら官軍だなと否応なしに思わされるほど、好き勝手な文章が並んでいます。
私はそのような類の本が大嫌いです。
中には良書もありますが、たいていは綺麗ごとや精神論に終始しているものがほとんどです。
読者を掻き立てたいのか自身の企業イメージをアップさせたいのか知りませんが、無駄にキレイごとばかりを並べている書籍にはうんざりします。
転職活動もきれいごとであふれだしてきてる
最近は転職活動におきましても、いろいろなメディアにて…
ステップアップだの自身の可能性に賭けるだの何かとキレイな言葉を目にします。
何が言いたいかといいますと少しポジティブに煽りすぎだと思うのです。
本当は、転職活動なんてしない人生が最も恵まれているのです。
最初に入った会社で同期入社の人間や同僚・先輩上司と仲良く末永く勤め上げる
それで良いのです。
それなりにホワイトな会社に入った人間が、もっと良い職場があるはずだと勘違いして転職活動を始めてしまう。
そんな悲劇だけは起きてほしくありません。