ニートと労働環境
近年、ニートやフリーターが増えていると批判されています。
しかしその原因を根本的に考えると、私はニートやフリーターが増える原因は日本の労働環境にあると思うのです。
ニートやフリーターの中にもちゃんと働きたい人は大勢います。
現に私の友人達も、10年以上のニート・フリーター経験を経た後、思い立ってまともに働きたいと言い始めました。
しかし、そんな人たちにとって世の中は非情です。
まず、まともな労働環境の企業に出会えません。
休日数が法定基準未満でサービス残業だらけのカス企業ばかりです。
すべてが自由だったニートの生活から、まともに時給が支払われていたフリーターの環境から、いきなり休日もロクになくサービス残業だらけの劣悪企業へ放り込まれます。
やる気が出るわけありません。
そして気づけばまた、ニート・フリーター生活へ戻ってしまいます。
まさに悪循環です。
自己責任といえばそれまでですが、例えばサービス残業を例にとりますと…
サービス残業があたりまえの企業にしか就職できないのは自己責任ですか?
私は違うと思います。
サービス残業は犯罪行為です。
しっかりと働いているのだから給料は払われるべきです。
それが嫌なら、求人票や面接で素直にその旨を伝えるべきです。
ウチの会社は残業代は10時間までで月60時間くらいのサービス残業があります^^
面接でもそういえばよいのです。
その方がお互いにミスマッチがなくなってWin-Winです。
面接で志願者を騙して雇う企業のなんと多いことか。
そのくせそれを指摘したところで、それくらい社会の常識だろうが!などと逆ギレします。
現に私のフリーター出身の友人も面接で騙され、その後やる気をなくして退職してしまいました。
20連勤をさせられ残業時間は60時間程度、それでいて基本給は16万+残業代2万。
何よりクソだったのは社会保険も何も払っていませんので、友人は実質働いていないことになっている点です。
クソ企業だったので辞めて正解でしょう。
ニートやフリーターがどうのこうの言うよりも先に労働基盤をどうにかしなければいけません
でなければ、ニートやフリーターは減りません。
彼らもバカではありません。
無駄に搾取されるくらいなら、ニートやフリーターを続けるまで続けて後は生活保護でもなんでも野となれ山となれと考えるでしょう。
私が逆の立場だったらそうします。
考えが甘すぎる!根性を叩き直さないといけない!
そういった批判もよく耳にします。
しかし中には、おまえもたいしたことないじゃんといった人間も得意げに説教を垂れているのを見かけます。
あれはとてもストレスになります。
たまたま運良く良い労働環境で働いてきた無能な中年が頭ごなしにフリーターやニートを無差別に批判する
あれには虫唾が走ります。
ああいった無能な奴らが今のご時勢に生まれていれば、きっと落ちるところまで落ちていたでしょう。
結局のところ世の中は弱いものいじめで成り立っています
大義名分で批判してもよい対象には、皆恥も隠さず袋たたきにします。
大人のいじめは子供のいじめと違って陰湿です。
自己責任という大義名分を盾にここぞというばかりにいじめ抜きます。
江戸時代のえたひにんと同じです、過去から何も学んでおりません。