最近の若者はおかしいのか?

入社後すぐに退職してしまう若者が増えている

最近の若者はこらえ性がなくすぐに辞めてしまう

ここ数年で、このような愚痴をしばしば聞くようになりました。

こういった愚痴を聞かされるということは、私はもう若者と思われていないということでしょうか。

この手の愚痴を言ってくるのはたいてい精神論を振りかざす年配者たちです。

今の若者は根性がない! などと頭ごなしに若者たちを否定します。

私達のときはもっと厳しい環境でも耐えたものだ

といった言葉をいったい何回聞いたことでしょう。

まるで示し合わせたかのように、皆同じ事をしゃべりだします。

私はそういった類の言葉を聞くたびに心底うんざりとします。

社会情勢も事情も異なる昔と今を画一的に繋げて考えてしまうこと自体がナンセンスです。

仮に若者が短期間に離職をしてしまうのならば、それには相応の原因があるのです。

それを知るためには、まずは今の若者の思考を理解しなければいけません。

 

若者は仕事に夢を持たなくなってきている

今の若者の思考で特に顕著な傾向、それは働くということに対してあまり夢を持ちません。

加えて、労働に対してドライで論理的な思考を持っています。

これは確実です。

意味もなくがむしゃらに働くといった行動は、おそらく今の若者には理解できないでしょう。

加えて現代の社会では、昔とは比べ物にならないほどの情報をメディアやネットを通じて得ることができます。

今の若者はそれらの多大な情報を利用することにより、自分の将来や夢に対して自身の可能性をかなり正確に測ることができるでしょう。

私の才能だとおそらくこの組織ではあのレベルが限界だろう

といった具合にある程度の線引きをしているかもしれません。

自身の限界を感じてしまうことほど人生の気力を失うことはありません。

今の若者には仕事に対して夢がない。

それは裏を返せば、よりシビアに自分の人生について考えているのかもしれません。

加えて若者が夢を持たない理由に、もうひとつ重要なことがあります。

それは、今の社会は昔に比べて再チャレンジができない世の中であるということです。

リスキーな夢を追い続ければ追い続けるほど失敗する確率は当然あがります。

仮にそこで失敗してしまっても、それまでの経験を大切にして別の道を模索していく。

そのような世の中だとよいのですが現実はいささかシビアです。

とにかく失敗が許されません。

例えば学生の就職を例にとりますと…

新卒の就職活動に失敗するとその後の就職活動は極端に厳しくなるといった現実があります。

一度道から外れると過酷な労働条件の世界から抜け出せず、将来は住所不定になり孤独死する。

極端な思考かもしれませんが今の若者は少なからずこのような恐怖を抱いています。

そもそも「新卒カード」などと呼ばれる言葉が存在する時点で異常なのです。

結局のところ、多数の情報から与えられるリアルな未来像が若者の挑戦心を蝕んでいるのです。

挑戦心を失った若者は保身に走ります。

若者はバカではありません。

それなりに各自が自分の人生についてしっかりと考えています。

いつの世も若者は年配者の映し鏡です

若者が仕事をすぐに辞めてしまう、将来に悲観的になってしまう。

仮にそれが事実であるならば、それはすべての世代の責任です。

決して若者だけの問題ではありませんし、若者だけを責めるのはお門違いです。

いい加減、全世代総出の若者いじめをやめるべきでしょう。

このままでは、希望を失った若者の自殺が多発する未来しかありません。

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