バブル期と氷河期の就職活動
バブル時代と氷河期の就職活動は生まれた時代が違うだけでこうも待遇が違うのかを理解するための例をとしてよく使われます。
バブル時代の就職活動の特徴
交通費フル支給はあたり前、むしろフル支給どころかプラスになった
バイトをするより会社説明会の交通費で稼ぐ方が効率がよかった
内定辞退を避けるためにホテルへ招待したり旅行へ行かせたりしてつなぎとめた
入社式が高級レストランのフルコースを食べながら行われた
教授の推薦で100%内定だったため就職活動をする必要がなかった
企業の方から入社していただけませんかと逆就職活動状態だった
企業説明会に参加しただけで内定がもらえた
内定式がハワイや海外リゾートで行われた
学生側はあくまでも「企業を選んであげる」立場だった
氷河期の就職活動の特徴
交通費自腹はあたりまえ、日程に融通がきかず自腹前泊をする場合も
業績不振からの内定取り消し
正社員の求人が圧倒的に少なく、ほとんどは非正規求人
初任給はバブル期の2/3程度の求人が大多数
高学歴なのに就職が決まらないことを面接で煽られ続ける
採用人数が前年度の1/10になった企業もある
そもそも募集を見送って採用活動を行わなかった企業も多い
正社員となると大手企業どころか中小零細企業ですら内定がもらえない
求人があまりにもなかったために飛び込み営業で自分を売り込み罵倒される
もはや同じ国とは思えないほどの格差
バブル期と氷河期との就職活動の違いはもはや同じ国とは思えないほどになっています。
かたや新卒者が金の卵のように扱われた世代、かたや新卒者が平然と使い捨てられる世代。
雲泥の差です。
金の卵と使い捨てのチューイングガムくらいの差があります
もはや、同じ国にいるだけで別の生き物です、こんな両極端な世代がお互いに分かり合えるはずがありません。
バブル世代から見れば若さへの嫉妬もあって、 若い世代に我慢が足りない礼儀がなってないと説教を垂れて、氷河期世代から見れば、時代への嫉妬からバブル世代の考えや現状認識の甘さを指摘します。
まさしく水と油です。
生涯、お互いに理解することなく死んでいくことでしょう。
就職活動時の景気次第といったギャンブル
現在の就職活動はギャンブルです。
何がギャンブルかと言いますと、就職活動の良し悪しがその時の景気に左右されやすいからです。
買い手市場の年度はハズレ、売り手市場の年度はアタリ
そんなアタリハズレが明確に分かれてしまう現実があります。
時代に振り回されてかわいそうだと思います。
加えて、昨今の就職活動だと面接官は年齢的に考えてちょうどバブル期入社の社員が多いことでしょう。
そんなバブル期入社の社員に…
あなたが会社に入ったら会社にとって何の特になるのかな?
あなたのやりたいことは他の会社でもできるんじゃないかな?
学生時代は何かやったことないの?
などと面接されるんでしょう、何だかやるせない気持ちになるでしょうね。
若者がしりぬぐいをさせられる将来
これからの新卒者は現在の給料基準から2割削減した値を基準とします
先ごろ、どこぞの企業が行った改革がニュースで流れていました。
そのニュースを見たとき、これは若い世代は納得しないなと感じたのと同時に、これからはこういった削減がどんどん増えていくんだろうなと思いました。
今の若者は金銭面でとにかく割を食わされています、逆にある年齢以上の年配層は異常なまでに優遇されています。
これが現実です。
これは日本の金融資産のほとんどは50歳以上の年寄りが占拠しているデータからも明らかです。
では将来的に年寄りが占拠している富が若者に回ってくるのかといえば、おそらく回ってこないでしょう。
若者に分配されるだけの富がもはや今の日本には残されていないからです
老人の富の多くは、その子世代孫世代のマイナス分と相殺されて消えていくでしょう。
貧しい老人の子や孫は、本人たちの自助努力がない限りは悲惨な将来になります。
これからはちょうど、氷河期世代が老人になる時代へと突入していきます。
貧しい老人は急激に増殖していくでしょう
そうなってしまってからが暗黒時代の始まりです。
そのとき、元凶となるバブル期世代以上の人間はどうしているか?責任はとってくれるのか?
絶対に責任など取ってくれません
ボケているか死んでいるか、あるいはマッタリとした老後を堪能しているでしょう。
結局、ツケを払わされるのはそのときの若者です。
あるいは移民の大量受け入れにより日本自体が大きく変わってしまっているかもしれません。
確実に言えることは、今よりも何かが悪化するということです。