分刻み"監視"はパワハラ?
ネットを徘徊していましたら興味深いニュースを見つけましたので紹介したいと思います。
内容は何やらパワハラに関することなのですが、これがまたやや常軌を逸しているのです。
以下、原文一部抜粋。
分刻み"監視"はパワハラ?トイレの回数・時間も社内で共有 会社側「労務管理のため」
国会で働き方改革関連法案の審議が続く中、職場のパワーハラスメント(パワハラ)への関心が高まっている。特命取材班にも「会社で上司や同僚から監視され続けた」と訴える声が寄せられた。トイレの回数や時間も記録されたという。会社側は「労務管理のため」と説明する。パワハラに当たらないのか。
「私一人だけ監視され、苦しかった」。こう訴えるのは、大分県中津市に住む40代女性だ。2014年8月、ある薬品販売会社の支店に入社。事務員として17年12月まで働いた。
女性の話によると、支店ではサービス残業が常態化し、支店長が「サービス残業はうちの伝統だ」と口にしていた。抗議した女性には残業代が支払われるようになったが、同僚との関係が悪化。「仕事ができない。完全に駄目」と暴言を浴び、一人だけお茶を出されないなど職場ぐるみの嫌がらせが始まったという。女性はストレス性の過敏性腸症候群を発症し、頻繁にトイレに行くようになった。
「監視」はその後始まった。同僚が女性のトイレ時間や回数の計測表を作り、メールで支店や本社の社員に送信。17年1~11月には、支店長が女性の行動を別の同僚に報告させていた。
コレ、どうなんでしょうね?
法律的にアウトなのは間違いないとして…
この女性が元々おかしかったのか、あるいは監視によってこうなってしまったのか?
私はとても興味深いところだと思います。
最初は、完全にブラック企業で会社がヤバイやつだと思ったのですが、よくよく内容を見てみると…
この女性の行動もなかなかキテます。
とりあえず…
更衣室に施錠して籠るのは普通ではありません
あきらかに何かが壊れています。
まあでも、これがこの人が元々おかしいだけだったのならば別に問題ないのです。
単に変な人の行動に職場の人達が振り回されているだけです。
しかしこれが、パワハラによって普通の人がこうなってしまったのならゾッとします。
アメリカでトイレ制限を設けた企業
そういえばアメリカでは、トイレに行く回数を監視するプログラムを導入した企業があったそうです。
内容は…
- 1日あたりのトイレ休憩を6分に制限
- 日常的に規定を超えるトイレ休憩を取った従業員は解雇する可能性があると通知
といった内容で、嘘かホントかわかりませんが結構ヤバイ内容です。
1日6分…
まあ私は解雇されるでしょうね
というより、男女で共通の制限時間は不平等じゃね?などとも思いましたが、どうなんでしょうね。
社名まではわからなかったのですが、こういった企業もあったそうです。
まあ、アメリカのことですので、すぐさま人権やら訴訟やらで廃止になったと思いますが…
日本も他人事ではなくなってきたのかもしれませんね
私は将来的に、このトイレ制限のような流れが加速するのではと懸念しています。
実際に知人の先輩からは、(社名は言えませんが)ある有名企業の社員さんはGPSで常に監視されており、
業務スペース外の行動は逐一上司にチェックされていると聞いたことがあります。
その企業のやり方を超ローテクにしたのがこのニュースのような会社ですね。
徐々になくなってきて職場のゆとり
しかしこのニュースに限らず、日本の労働環境はどんどんゆとりがなくなってきているように思えます。
- タバコ休憩の時間や談笑の時間がなくなった
- お酒を飲みながら仕事ができなくなった
- 大量の手計算による処理業務がなくなった
- 電話を受けるためだけに居残りすることがなくなった
…まあ、ほとんど無駄といえば無駄な時間でもありますね。
ただ、PCの発展や各種周辺機器の発展により…
確実にサラリーマンの日常は息苦しくなってきている気はします
これに関しては私の世代はすでにいろいろなものがありましたので、もう少し前の世代の方々の方が詳しいでしょう。
でも前の世代は前の世代で、24時間働けますか?やモーレツ社員の世代なんですよね。
なんというか…
日本人って特性的に自身を縛りつけたがる人種なのかもしれません。
あるいは…
俺も苦労してきたからお前も苦労しろの精神が極端に強い気がします。
タバコ休憩の撲滅で終わるといいが…
トイレ休憩の制限とは程遠いですが、最近はタバコ休憩がやり玉に挙げられることが多い気がします。
タバコ休憩に行っている社員はサボっているやら不平等やら。
なぜ今頃タバコ?と思いましたが、これが何か大きな制限をかけていく布石なら嫌なものですね。
タバコの次はなんでしょう?
歩行速度とかですかね。
ああ、これに関しては以前の職場の先輩がすでに実施していました。
常に競歩並みの早歩きをしているけれどもこの人大丈夫か?
とよく思ったものです。
実際、歩行時間の無駄は何やら何やらといろいろと説教されました。
歩行は競歩、階段はダッシュ。
懐かしい限りです。
健康に良いやら何やらとカモフラージュされて、サラリーマンの移動は競歩が推奨される世の中
これはありそうな気がします。
他には何でしょう。
やはりトイレ休憩ですかね。
いきなりトイレ休憩ではやりすぎですので、特定のスペース入ったら時間がカウントされるとか?
喫煙室、休憩室、トイレ、更衣室などなど。
特定のスペースに入ったらタイマーがカウントされ、規定を超えたら呼び出しを受ける。
まあここまできたら、上のニュースの内容と同じなのでさすがにないでしょう。