転職することのリスク
転職になかなか踏み切れない理由。
その一つに、次の職場への不安が挙げられます。
今の職場には不満だけど次の職場がもっとひどかったらどうしよう
転職を真剣に考えば考えるほど、どうしても頭の中によぎってしまうものです。
そして…
次も最悪な職場だったらもう本当にダメになってしまう
とネガティブな思考の悪循環に陥ります。
転職には興味はあるのだけれども、次の職場への不安で身動きが取れないのです。
特に今の職場でメンタルが疲弊していればいるほど、この種の不安は大きくなります。
そんなことを気にするなんて時間の無駄
といったアドバイスも一理はあります。
しかし…
そんなことは誰でもわかっています
そんなものは、いじめられている子供に…
周りからのイジメなんか気にするな
といっているほど無意味なアドバイスです。
正直なところ、相手の立場に立っているとは到底思えません。
転職経験というのは、回数を重ねれば重ねるほど日本ではマイナス評価となる可能性が上がります。
それなので…
転職したが職場が最悪で再びすぐに転職をしないといけない
といった事態だけはどうしても避けたいのです。
私もこの種の不安は常につきまっており、誰かに相談しては身のある答えが得られない日々を過ごしていました。
結局のところ自己責任論に行きつく
結論から言いますと、転職先が大丈夫かどうかの不安を解消する方法はありません。
なんじゃそりゃといわれてしまうかも知れませんが、それが現実です。
他人は何らかのアドバイスはしてくれますが、責任を取ってくれることはありません。
仮に誰かのアドバイスを真に受けて仮に軽はずみに転職して失敗したところで、
あなたにアドバイスした人は助けてくれますか?
自己責任だとつき返されるか、表面上の同情をされるだけだと思います。
最初は親身になってくれるかもしれませんが、徐々に面倒なやつだと思われて疎遠になるかもしれません。
転職とは自己責任です
実行するもしないもあなたの自由ですが、それによって生じた結果は甘んじて受け入れなければいけません。
これが私が転職活動を経験して行きついた答えです。
あたりまえのことなのですが、これがなかなか転職活動をする本人になると見えないものです。
そして、フラストレーションが爆発して周りに八つ当たりしたりイラついたりしてしまうのです。
私も、結構周りに迷惑をかけていたと思います。
答えのない相談を延々とさせられて、周りの人もたまったもんじゃなかったかもしれません。
転職はステップアップではなくステップダウン
最近はメディアでも転職活動がステップアップできる魔法のツールのように宣伝されていて、
私はとても不快な気持ちになります。
転職活動の求人票には何らかのネガティブな背景がつきまとっている場合がほとんどです。
花形の職場はほとんどありません。
なんでそんなことわかるの?
と言われればつらいところですが、少なくとも私の知っている友人の範囲内では、
転職して明らかなステップアップと言える友人はおりません。
ほとんどは同じくらいの職場へ転職するか、ステップダウンといえる転職をした友人がほとんどです。
唯一例外として、明らかにステップアップといえる企業のみに転職を繰り返し、
まるでわらしべ長者のように成長している人を1人だけ知っていますが、まあかなりのレアケースでしょう。
私を含めたほとんどの平凡な人にとっては…
転職はステップアップではなくステップダウン
と思っておいた方がよいでしょう。
それは明らかなリスクではありますが、それを考慮しても転職したい。
そう思う人が転職活動すべきする人なのです。