上司は部下の退職に鈍いもの
転職活動が完了し、いざ退職を告げると驚く上司は意外に多いものです。
普段、ほとんどパワハラに近い態度を取っていても、いざ部下が退職しますと告げると困惑するのです。
なんで上司はそんなに困惑してしまうのか?
上司をいろいろと観察すると、なぜこんなことが起きるのかが何となくわかってきました。
部下の退職で驚く上司は、普段の態度が部下に対してどういう影響を与えているか自覚していないのです。
例えば、普段から部下にパワハラ気味な態度で接している人は、パワハラをしているという自覚はなく、
単に部下をしっかりと教育しているだけなのだと思っているのです。
言い換えれば…
おそろしく感受性の低い人間なのです
感受性の低さはパワハラやセクハラの問題を考える上でよく例に挙げられる事柄ではありますが、
自身の身近で同じ現象を確認して初めて本当のことなのだなと思いました。
上司に退職を告げる際はシミュレーションしておく
上司に退職を告げるときは、 事がスムーズに進められるようシミュレーションしておくとよいでしょう。
このとき、上司が部下の退職を想定していなかった場合も用意しておくと尚良いです。
ちなみに私自身のときは、上司は退職に気づいていると思っていて退職を告げたのですが…
困惑して上司の上司を呼びに行くなど、 かなり想定の範囲外の事態だったみたいです。
加えて、私自身もそんな場合をシミュレーションをしていませんでしたので、
退職に至った経緯を一から長々と話すこととなりました。
私の同僚が退職したときも同じでした。
上司に散々とパワハラまがいの仕打ちを受けていたのに対し、上司はまったくその自覚がなかったのです。
その同僚が退職した後、少しばかり態度がおとなしくなっていましたので、少しはショックだったのかもしれません。
そもそも、部下の思いを十分に読み取ることができる上司なら、部下は転職など考えないかもしれません。
逆に考えると、部下が転職を考えるような職場では、上司は部下の思いなど感じ取ることができないとも言えます。
そう考えると、転職した人の上司が都度驚くのは至極当然のことなのかもしれません。