求人票が嘘すぎて職探しに疲れたとき
求人票とは、たいてい魅力的な項目ばかりを書いています。
それゆえ、求人票を見ているときというのは、ものすごく気分が高揚します。
書かれている労働条件や給与をイメージし、こんな生活が送られたらいいなとあれこれと妄想するものです。
でも、現実はそれほど甘くはありません。
CMに出ていたりチラシに書かれたりしている商品が実際にはゴミ屑な商品であることがめずらしくないように、
求人票も蓋を開けてみたらゴミ屑のような求人だったということはめずらしくありません。
- 週休2日と書かれているのに実際は週休1日だった
- 勤務時間が8:30~17:30と書かれていたのに実際は深夜まで働かされる
- 残業ほぼ無しと書いてあったのに実情はサービス残業の嵐
- アットホームな職場と書かれていたのに実際はギスギスとした人間関係の職場
これでもかというくらい虚偽な内容が溢れています。
食品の偽装問題は問題になるのに、求人票の虚偽記載問題は大事にはなりません。
企業もそれを知っているのでまさにやりたい放題です。
中には、求人票を虚偽するのは方便みたいなものだと居直る輩さえいる始末です。
そんな無法地帯と化している求人票の現実を突きつけられると、職を探す気力というのは一気に冷めてきます。
たとえるなら、高級ブランド店で一世一代の大買い物をするのに、そのブランド店の仕入れ元が適当であり、
偽物をつかまされても店舗は責任を負いませんと店側が言っているようなものです。
普通なら、急激に購買意欲は下がり、他の店へ赴くことでしょう。
しかしこれが転職市場となると、しっかりとした求人票を扱っているところがないのです。
どこもかしこもブラック企業の粗悪求人で溢れており、偽物をつかまされる人が後を立ちません。
こんな状況を打破する方法。
これはもう、国が法律を改正し、労働基準法を「法律」として認識させるほかないでしょう。
もはや、個人ではどうすることもできないくらい、この国の求人票は腐っています。
求人票に対して期待をすればするほど、裏切られたときの反動は大きくなります。
労働時間、給与、人間関係。
それらはすべて嘘かもしれません。
せいぜい信じてよいのは、本社と支店の所在地くらいです。
求人票を信じるとバカをみる国日本。
つくづく労働に関しては後進国だと思います。
疲れたときは転職から少し離れてみる
こんな腐った虚偽記載求人で溢れている日本の転職市場ですので、疲れてしまう人が後を絶ちません。
嘘ばかりの求人票に疲れ果ててしまったとき。
そんなときは、いっそのことしばらく転職活動を休止するのも一手です。
急ぎたい気持ちもわかりますし、そんな余裕がないのもわかります。
しかし…
巷に出回っている求人票は虚偽記載ばかりで心を蝕む毒のようなものです
あまりに毒を浴びすぎて、心が徐々に病んできている可能性もあります。
そんな不安定な状態が長らく続きますと、冷静な判断ができなくなってしまうかもしれません。
ブラック企業はそこを狙ってきます。
疲れた求職者を狙い撃ちし、おだてて自社に引きずり込もうとします。
焦っている求職者、疲れ果てている求職者はブラック企業の大好物なのです。