学生が職をえり好みするのは本当に甘えなのか?
日本の就職システムでは、なぜか新卒時の採用のみどの職種の仕事も選びたい放題です。
逆をいえば、新卒時の採用を逃すと未経験の専門職にはほとんど就くことができません。
これはとても異様なことです。
新卒時に選んだ業界で一生が決まってしまう
大げさに言えばそういうことになってしまいます。
そうなると、学生が職をえり好みするのは甘えでも何でもありません。
むしろ、その仕事で得られるスキルをしっかりと考え、 将来的に役に立つかを考えていると言えます。
世の中には、給料も低くスキルも身につかず将来性もない職種が多々存在します。
そして一度そのような仕事についてしまうと、あり地獄のように抜け出せず、永遠と貧困地獄をさまよいます。
職業に貴賎はないなんてものは、どう考えても嘘でしかありません。
そういったことを考えると、できるだけ将来が安定した仕事につきたいものです。
転職活動をしても現職から抜け出せない
現職と違う職種を目指して転職活動を進めていくと、選考に落ちた際に条件付きの相談を受けることがあります。
その相談とは…
ご希望の職種では採用見送りとなりましたが、〇〇職でしたら選考を進めさせていただきく(以下略
といった内容です。
結局、これも同じです。
不人気の職種から人気職種への切り替えは困難なのに対して…
人気職種から不人気職種、あるいは不人気職種からさらに不人気の職種への切り替えは容易く行われます。
転職サイトの求人を見ましても、不人気の職種は大量に求人票が出回っています。
対して、人気職種の求人票はほとんど見かけることがありません。
こういった傾向を見ると、現代社会には明らかに見えないカースト制度が存在していることがわかります。
これってどうなんでしょうね。
見えないがゆえに、一般的なカースト制度よりもたちが悪いと思うのです。
だって建前上は職業は皆平等なんていいつつ、ブラックな業界は無慈悲に労働者は使い倒すのです。
それならいっそのこと、カースト制度ですよ表面化させればよいのです。
なぜそうしないかはわかります。
労働者側からの反発があるからでしょう。
つくづく、この国はうまいこと労働者が反乱を起こさないよう洗脳していると思い知らされます。