求人票の信憑性
私が転職活動を行っている最中に、興味深い事案が発生しました。
それは、転職支援業者から紹介してもらった求人票の中に、知り合いの勤めている企業があったのです。
求人票の信憑性を確かめたかったのと、情報収集の意味もかねて私はその友人にコンタクトを取りました。
求人票に記載されている労働時間、残業時間、給与は本当なのか?
せっかくの機会でもありましたので、事細かに聞いてみました。
結果は、まあ想像していたとおりです。
求人票の内容が反映されているかといえば、そんなことはありませんでした。
- 残業時間が月20~30時間って書いてあるけれどもコレって本当? ⇒いや、まずありえん。普通に月60時間以上はやっているし、繁忙期はもっとすごいことになってる
- サービス残業ってある? ⇒正直、ほとんどサービス残業だね。ただ、上司が良い人で申し訳なので俺はいつも最後まで残っている
- 中途入社ってどう?なじめそう? ⇒どうなんだろ…あんまりわかんね。ただ、申し訳ないけどやっぱり職場でよそ者ってイメージはあるかな
えっと…
パッと聞いた限りでは最悪です。
友人には申し訳ないですが絶対に行きたくない職場です。
もちろん、その友人の部署が募集をかけているかはわからないですが、募集職種は友人と同じです。
まあ…
転職支援業者からの非公開求人であっても、中にはこんなのが混じっているということです
あと、友人が上司に悪いから最後まで残っている云々と、若干社畜化しているのが少し悲しかったです。
求人票の虚偽記載自体はそれほど驚きませんでした。
どうせ、どこの企業でも結果は同じだろうと予想はしてましたし、実際それが求人票というものだからです。
(労働者からの声があがらないので)取り締まる必要がない
と思われているので仕方がありません。
なんで皆、本当の求人票を出さないの…
本当は、ウソのない求人票が出回るのが理想ではあります。
虚偽記載がおかしいことだとはみんな思っています。
しかし、現在の世の中は正直者がバカをみる世の中です。
虚偽記載をやめた企業が現れたとして、その企業はその後どうなるか?
力のない企業なら人が集まらず、いつまでたっても人手不足が解消されずに潰れてしまいます
だって仕方がありません。
ブラック企業がとても魅力的な虚偽記載を犯し続け、求職者を誘い続けるのですから。
結局、ブラック企業がホワイト企業を駆逐する構図となってしまいす。
それなので、本当はまともな意識を持った企業もある程度の虚偽記載をしないとやっていけません。
これは本当に悲しいことです。
しかし、休職者にとって虚偽記載は死活問題です。
大切なのは…
どこまでが本当の条件で、どこからがウソなのかを見極めることです
転職支援業者からの非公開求人ですら、内部の友人にヒアリングしたら虚偽だったのです。
もう、すべての求人は大小あれ虚偽記載が混じっていると思っておいてもよいでしょう。