仕事ができなくても許される職場
新しい職場では、仕事のミスをしてもよほどのことがなければ執拗に責められることはありません。
過ぎたことを責めても仕方がない、次から気を付ければよい
そのような風土を肌で感じ、最初はとても感動しました。
なんて風通しの良い会社なんだと素直に喜びました。
しかし、時間が経ってきてあらためて見てみると、微妙に歪んだところも見えてきました。
ミスを執拗に責められない職場なのはとても良いことなのですが、逆に誰かを責める風土が弱い余りにあまりにもできない社員がのさばっているのです。
私たちが30分もあれば終わる仕事を2時間も3時間もかけて取り組みます
なんでそんなに仕事が遅いの?と疑問に思いましたが、観察してみますと…
まあ、理解力・段取り・手際の良さのどれをとっても総合的に能力が低いとしか言えません。
ただそんな社員さんに対して、周りの人は…
〇〇さんは仕事ができないからな~
と皆知った口ぶりで流していきます。
その社員さんが新人君や若手なら私もまだ納得できるのですが、バリバリの年配社員で私よりはるかに高い給与をもらっています。
ちょっと不平等じゃないかい?と思うのも無理がありません。
また、生活残業をしている社員さんも一部に見られます。
気づいたらタバコ室に消えたり、延々と談笑をしている社員さん達。
私は与えられた仕事に追われているのにちょっと不平等ではないかと。
個人の能力や仕事量にはどうしてもバラつきがあり多少の不平等が発生するのは仕方がない。
はじめはそのように割り切ってはいたのですが…
私がサボる間もなく休日も返上して働いている反面、ゆったりとのんびり仕事をしてタバコを吸うだけの残業をし、ときに有給でいなくなる社員さんを見るのはとても精神的に堪えます。
加えて、そのようなのんびり社員は全員生え抜きの人々な状況を踏まえますと…
まるで中途社員は生え抜き社員を支える使い捨ての駒のようにも思えてきます
とはいえ、今はまだ何も言える立場ではありませんのでとりあえず気にしないのが一番ではあります。
あまり前職前職と比較に出すのは中途入社の最もしてはいけないことの1つですが…
前職では老弱男女にかかわらず、できない人は完膚なきまでに叩き潰されていました。
生え抜きも中途も関係なく、仕事ができない人には人権はなしの精神で皆が皆ピリピリしていました。
あの風土も正直嫌でしたが、逆になればなればで別の弊害も見えてくるものですね。
今の環境が良い勉強になっています。