ノー残業Dayなるものが導入された結果
近々、ノー残業Dayが導入される。
いつしか、社内でそんな噂が飛び交うようになりました。
ノー残業Day?なんだそれ?
と思っていましたが、聞いていますとその名の通り…
その日は残業をせずに定時で帰り、家族とコミュニケーションを取ったり趣味に打ち込んだりしましょうといった日だそうです。
最初はこれまた変な制度を導入するんだなと思っていたのですが、どうやら世間一般で徐々に増えてきているシステムみたいですね。
なるほど、たしかにこの会社に来てからずっと残業続きで、早く帰られた記憶がありません。
それがこのノー残業Dayで少しは和らぐなら、助かるものです。
………とまあ、よくよく考えたらおかしいですね。
仕事が終わらないから早く帰られないわけで、その業務量を調整せずに1日だけ早く帰ったところで根本的な解決にはなりません
もちろん、ノー残業Dayを意識して無駄な会議を減らしたり仕事の効率化が促進されたりするのを期待しているのは理解できますが、果たしてそんなにうまくいくのでしょうか。
結果は予想通りの惨状と化した
結果………
想定はしていましたが本末転倒な事態となりました。
具体的には…
平日にノー残業Dayで1日早く帰られるようになった反面、1日休日出勤することが増えました
休日出勤は嫌なのでノー残業Dayに残業して働こうともしましたが、どうも組織的にノー残業Dayはよっぽどのことがない限り全社員に徹底させたいようです。
ノー残業Dayのおかけでノー休日^^
頭が逝ってんじゃねえのか?と思いつつ、仕方がないと諦めて受け入れることとしました。
まあ、サービス残業を強要されてないだけマシとしましょう。
ノー残業Day、せめて仕事の繁忙期が過ぎてから導入されてほしかったですね。
ちょうど繁忙期に導入されましたので悲惨も悲惨でした。
なんでこんなことになってしまうのか?
まあ単純な理由で、上層部が現場を理解していないからでしょう。
あるいは、労務費を削りたい口実を作りたいだけで、組織改革などは鼻から頭にないのでしょう。
友人たちのもっと悲惨な現状
こんな散々な結果に終わったノー残業Dayの導入ですが、これを友人たちに愚痴ったところ…
友人たちはもっと悲惨な状況に陥っていました。
友人たちの会社にもいくつかノー残業Dayを導入した会社があったのですが、ノー残業Dayを導入した結果、サービス残業が激増したとのことです。
仕事量が調整されないので、ノー残業Dayに隠れて業務をサービス残業で終わらせるとのこと。
いやいや、そんなので仕事を終わらせても笑うのは経営者だけじゃん^^;
と思いつつも、そういった風土の環境にいればなかなか反旗を翻すのは難しいのでしょう。
友人たちは皆、仕方がないことだと諦めています。
それに比べれば…休日出勤が増えるだけの私はまだ恵まれているのでしょうか?
一応、繁忙期が過ぎましたら代休は取れますので。
ただ、どうも奴隷の鎖比べと言いましょうか、あまり労働環境の良し悪しを相対比較するのはよくないなと思うようになりました。
私の会社も友人の会社も、ただ単にノー残業Dayを逆手に取って労務費を削減しようとしているだけです。
どちらも悪であり、ホワイト企業ではないでしょう。
また、ノー残業Dayが導入されることで現場の士気は確実に落ちました。
別に休日出勤が増えるからではありません。
楽な部署と忙しい部署との格差が一層広がってしまったからです
私のいる部署は転職者が多くて忙しい部署ですが、社内には生え抜き社員だけが属している楽な部署が存在します。
そんな部署の人間は、業務自体もある程度融通が利きますので、ノー残業Dayに合わせて業務を調整できます。
理想的な業務スタイルですね、ノー残業Dayの本来の趣旨に合っていると思います。
しかしそれは、私達のいる職場では許されません。
その職場と違って期限や納期に追われているからです。
結果、楽な部署はホワイト化していき、忙しい部署はブラック化しつつあります。
周りの社員もバカではありませんので、そんな理不尽な現状に不満です。
そろそろ、誰か辞めてしまうのではないかと不安になります。