転職活動で受けた企業がつぶれそう
休日にネットサーフィンをしていると、ふと転職活動当時に面接を受けた企業が取り上げられていました。
なんだなんだと記事を読んでみますと、何やら経営が急激に悪化⇒上場廃止⇒継続的な債務超過に陥って事業縮小の一途をたどっているようです。
人生、わからないものですね。
もしご縁がありましたら、今頃私はその会社にいたかもしれませんので心底肝が冷えました。。
ちなみにその企業の面接では、配属先の上司が私にひどく不信感を抱いている様が見て取れ…
なんでウチなんかに来るの?まあきたら教育するけどさ…
といった受け答えが終始続き、圧迫面接のようになっていました。
結局、私の方から選考を辞退した経緯があります。
当時はまだ表面的には経営悪化の兆しはありませんでしたが、内部的にはすでに何かを把握していたのかもしれません。
あのときの不愛想な面接官がもし、表面を取り繕うのが得意なタイプだったらと思うとゾッとします。
なんでウチなんかくるの?ではなく、ぜひウチに!大歓迎します!なんて言われたら、きっと私はコロッとその気になって選考をすすめていたでしょう。
そしてその企業に入社し、現在の経営状況を踏まえますと…
おそらく再び転職をしなければならない状況に陥っていたでしょう。
あるいは、事業縮小に伴って首切りにあっていたかもしれません。
いずれにせよ、今よりもさらに過酷な状況になっていたでしょう。
そういった意味で、あの不愛想な面接官にはある意味感謝をしなければいけません。
その会社の件を知ってから、転職活動当時に面接を受けた他の企業の状況も調べてみました。
結果は、事業を拡大して躍進していた企業やHPが数年前と同じて全く更新されておらず状況がまったくわからない企業など様々でした。
転職活動で受ける企業がその後どうなるかなんて誰にもわからないものですが、実際に受けた企業が落ちぶれていく様を目の当たりにしますと結構な恐怖感を覚えます。
そう考えると、私が今いる企業も将来的にどうなるかはわかりません。
大企業と違い中小企業では経営悪化などのリスクに怯えなければいけないのが定めだなと痛感しました。
もちろん、最近は大企業でもリストラや事業縮小なども珍しくはありませんが、何だかんだいって中小企業ほど激しくはないでしょう。
大企業が大々的なリストラや事業縮小を行っている裏側では、その下の中小企業はもっと悲惨になっているものです。
現に私は今の会社で働き始めてから、会社の経営状況を以前より気にするようになりました。
腰を据えて仕事をするというよりは、いつ何が起こっても大丈夫なようにフットワークは軽くしておこうといった気構えになりました。
大企業の人間は経営よりも社内政治
よくテレビなどで、大企業が大々的なリストラを行った結果、リストラされた人が再就職にありつけないといったニュースを目にしますが…
あの状況、容易に目に浮かびます。
私が大企業にいた頃は、会社の経営状況が悪化して職を失う恐怖よりも、社内政治やもめ事で居場所がなくなり退社させられる恐怖の方が勝っていました。
それゆえ、経営状況よりも自身の居場所の確保と保身のみを考えて仕事をしていました。
また、組織が大きいがゆえに全体の経営状況が見えにくいため、そこまで経営状況を実感する機会もありませんでした。
そんな当時の私が経営の悪化によって首を切られるようなことがありましたら…
右も左もわからない温室育ちの人間がいきなりサバンナに放り出されたような状態になるでしょう。
大企業の人間なんてロクに使えないと揶揄されることがありますが、少なくとも私に関しましては本当だと思います。
現に今の会社でいろいろな仕事を幅広く担当してみますと、自身の使えなさにつくづく失望します。
同時に、今まで自分は何をやってきたのだろうと思い返します。
謝罪、判子巡り、書類作成、資料作成、似たようなルーチンワークの繰り返しと、組織に振り回される毎日でした。
技術や経験を要する仕事は外注し、どちらかといえばそれを管理する側の仕事だったと思います。
もちろん、技術やスキルなんてあまり身に付きません。
それでもその会社にずっといれば問題ないのですが、何かのきっかけで外の世界に出るようなことになれば…
私は路頭に迷っていたでしょうね。
まだ若いからこそ今の会社で再教育されていますが、これが歳を取っていたらどうなっていたかわかりません。
これからは1つの会社に勤める時代は終わったと言われていますが、まさにその通りでしょう。
1つの会社で勤めあげるには、どの企業もあまりにも不安定すぎます。