愛社精神を促進させる取り組みが始まる
最近、ノー残業Dayをはじめとした行きあたりばったりの取り組みによって、現場のモチベーションが徐々に下がってきています。
あっちでも愚痴、こっちでも愚痴。
とりあえず、何かと愚痴を聞く機会が増えました。
皆、かなり不満が溜まっているようです。
また、社員が定期的に辞めていく状況がと止まらず、下手をすれば新卒よりも辞めていく人の方が多い状況です。
穴の空いたバケツといいましょうか、かなりヤバいです。
そんな状況を見て、上層部がようやく危機感を持ってきたのか、新たな取り組みが始まりました。
その取り組みは、「職場内のコミュニケーションをもっと高めて、愛社精神を高めよう」といった活動です。
活動目的を聞いたとき、意味がさっぱりわかりませんでした。
コミュニケーションを高めることで愛社精神を養える原理もわかりませんし、コミュニケーションを高めるってどうするんだ?と疑問に思いました。
具体的に内容を聞いてみますと、どうやら職場内での問題や不満について話し合う場をもっと設けて、各メンバーのガス抜きをしたいようです。
また、不満を解消することによって会社をもっと好きになってもらい、愛社精神の向上につながると考えているみたいです。
上層部と現場との問題認識のズレ
どうも、上層部の人間と現場とでは不満の原因に対する認識が微妙にズレていると感じました。
現在の職場での不満は…
- 業務負担の平準化ができておらず、一部の人間や部署に仕事が偏りすぎている
- 楽な部署はとことん楽で、同じ給料なのに不公平感がスゴイ
- ノー残業Dayなどの形骸化した取り組みでは、業務負荷の格差がますます拡大するだけ
- なぜか仕事ができない人のレベルに合わせられるため、仕事ができる人のモチベーションがダダ下がり
- 業務の査定が機能しておらず、ほぼ全員が並評価を付けられる歪な平等主義
- 給料が安い、昇給が皆無、残業しなければ生活していけない水準
といったところでしょうか。
少なくとも言えることは、これらの問題は職場内のメンバー間で話し合ってどうにかできるレベルではありません。
加えて、職場内のメンバーでこれらの問題に対して話し合った感想を述べますと、単なる愚痴不満を言うだけで建設的な動きがありません。
話し合いの結果を議事録に残して上層部に回すとのことですが、それに対する今後の動きはまったくありません。
早くも形骸化している気がします。
そもそも、この取り組みに参加する時間すら惜しい忙しい人もいるわけで…
忙しい人は挽回するために残業・休日出勤、おいしいポジションにいる人は適当に仕事を切り上げて帰宅
とますます歪になってきていると感じました。
わけのわからない改善提案を行い導入実績をアピールするのは勝手ですが、どうも現場との溝は埋まらなさそうです。
友人の勤めている会社でも似たような活動が始まったと聞きましたので、どうやらどこも同じのようですね。
愛社精神は結果であり目的ではない
また、愛社精神を高めるのが目的とありましたが、これもちょっとズレていますよね。
私の価値観では、愛社精神というものは労働者側から自然と生まれてくるもので、会社側から要求されるものではないと思うのです。
良い労働環境に満足した結果、そんな環境に居させてくれる会社に愛社精神が湧くと思うのです
サラリーマンにとっての良い労働環境、それは仕事内容、人間関係、給料の3つでしょう。
それらが十分に満たされて初めて、愛社精神は生まれると思います。
それを踏まえて私が今の状況を考えますと…
仕事内容=? 正直、あちらこちらにたらい回しにされて何をやっているのかすらわかりません
人間関係=△ 明らかにおかしな人間はいないように思えますが、サボっている人間には苛立ちを覚えます
給料=✖ どこからどうみても薄給です。昇給2000円ではモチベーションの維持が難しいです
といったところでしょうか。
愛社精神…ちょっと厳しいんじゃないでしょうか。
とりあえず給料をどうにかしないとこの会社の社員は愛社精神なんて生まれないのではと思います。