肥満に悩みに悩んだ20代半ば
20代前半を仕事だけの生活で過ごし、20代半ばで転職。
さあこれから心機一転新しい生活を!とは思いましたが、そんなに生活サイクルは変わりませんでした。
なんだかんだで転職後の生活は忙しいときもありますが、それでも以前に比べれば格段にプライベートの時間が増えました。
しかし、プライベートの時間は増えても何か新しいことに挑戦するといった意欲が湧いてこないのです。
以前と同じように、休みになったら漫画喫茶に行き、映画館に行き、スーパー銭湯に行く。
土地と仕事が変わっても、染み付いた習慣はそう簡単には変わらないのだなと実感しました。
人は習慣の奴隷であるとは言い得て妙ですね。
そんな状態で出会い?婚活?そんなことを始めようなどとは一切思いませんでした。
理由はいろいろありますが、特に致命的だったのが学生時代とは変わってしまった容姿です。
本当に信じられないくらい激太りしました。
5kgとかそんな生ぬるい変化ではないです、数十kgといった単位で変わってしまいました。
体脂肪率も、就職直後は13%をキープしていた時期もあったのに、今では30%オーバーです。
本当に洒落になりません。
これまでも太った時期はありましたが、それでも22~25%くらいが関の山です。
30%なんて大台には到底届いたことがありませんでした。
むしろ、体脂肪は30%を超えることがあるんだなと思ったくらいです。
当然、昔に着ていた服なんて着られるわけがありません。
一度だけ、昔に履いていたズボンを履こうとしたのですが、チャックの上の止め具が弾け飛んでいってしまいました。
あれは本当にショックでした。
止め具が弾け飛んだ後は、隙間から膨大な贅肉が飛び出してきました。
あらためて、自分自身を醜く思ったものです。
とまあそんな状態でしたので、転職を果たしてプライベートな時間でできても、婚活なんてものにはまったくもって興味がありませんでした。
むしろ、婚活なんてものはマスコミの造語だと婚活自体をバカにしていました。
酸っぱい葡萄なのか何なのか、とにかく婚活という言葉自体に嫌悪感を抱いていました。
ダイエットに明け暮れた20代半ば~後半
20代半ばも過ぎ、数年したら三十路も現実味をおびてきた頃、唐突にダイエットを始めたくなりました。
すぐに息切れする体、重くて鈍い体にさすがに嫌気が差してきたのです。
そんなわけでダイエットを始めたのですが、これがまた非常に苦労しました。
とりあえず苦労したのは、ダイエットをする時間の確保です。
学生時代ならちょっとダイエットをしようと思えばいつでも時間を取ることができました。
それが、社会人となるとなかなか難しいものですね。
仕事が以前より楽になったとはいえ、余暇を削ってのダイエットは非常につらいものでした。
加えて、ちょっと走ると膝が痛くなってくるので、テーピングや補助具を使ってランニングをする始末です。
それでも、1日ランニングすると2日は膝が痛くて走れない日々が続きました。
もはや、走るという人としてあたりまえの行動すらできなくなってきたのだなとショックを受けました。
つくづく、デブになったものだと痛感します。また、あまりにも膝を痛めやすい現状にうんざりもしましたので、ランニングではなく水泳も始めました。
走って泳いで走って泳いで。
そんな生活を1年くらい続けて、体重が10kg近く落ちました。
さらに運動を続けて2年ほど経ったとき、さらに5kgほど体重が落ちました。
この時点で合計15kgの減量です。
見た目もかなり変わりました。
誰かに聞いた話なのですが、20代では肥満体型から標準体型に戻ってもまだ肌に収縮性があるので痩せても皮が弛むことがないそうです。
これが歳を取ってからだと、皮だけがビラビラと余った歪な状態になるそうで、まだ20代でよかったとつくづく思いました。
昔の体型に近づいてはきましたが、この時点ですでに転職してから数年。
年齢で言えばアラサーになりつつありました。
もう若くはありません。
そしてこの時期からです。
いままで散々バカにしてきた婚活を少しずつ意識するようになってきたのです。