少ない収入で生きているのに…

貧乏というのは本当に嫌なものです。
心が荒んできますし生きる活力も失われます。
働いても働いてもお金が溜まらず、訳のわからない税金や生活費で給料の大半を失い、
残ったお金は雀の涙。
プライベートも糞もありません。
趣味どころではありません。
しかし、愚痴ばっかり言っていても仕方がありませんので、
皆それなりにやりくりしながら毎日を生きています。
無駄なものは買わず、生活必需品だけを買う毎日。
自身の身分をわきまえ、自身の身の丈にあった幸せを模索する。
質素ながらも、いつかは向上するだろうと日々を耐えしのぎます。

そういった貧乏に悩まされるのは大半が若者です。
給料は抑えられ昇給やボーナスはほとんど期待できません。
中には大学の奨学金で借金を負っている人も多いでしょう。
しかし彼らは彼らなりに、与えられたお金の範囲内で必死に生きようとしています。
ただ、そんな若い世代に対して世の中は理不尽です。

遊びを知らない若者たち。
消費をしない若者たち。
結婚しない若者たち。

何かと若者を煽ります。
こういった言葉を聞くたびにつくづく思うですが、
「〜しない」ではなく「〜できない」のです。
別に遊びを知らないわけではありません。
消費しないわけではありません。
単にお金がないのです。
お金がないので、贅沢品を買う経済的な余裕なんてないのです。
ローンを組んでまで何かを買う？
ますますあり得ません。
こんないつ仕事を失うかもわからない不安定な世の中です。
必要なローンなら組みますが、無駄なローンを組む必要はまったくありません。
私は今の若者は本当に堅実だと思います。
そんな彼らに対してあれやこれやと口出しするのはもはや…

世代間格差を見せつけるためのイジメにしか見えません

まあただ最近は、企業も若者はお金を持っていないとわかってきたのか…
消費のターゲットをシニア層に移行してきているように思えます。

テレビドラマの登場人物などは年々高齢化してきていますし、
各種メディアでも何かとシニアをターゲットにしたものが増えてきています。
若者がお金がなく質素な生活を送っている反面、
中高年をターゲットにした贅沢なセールスが巷には溢れている状況。
そんなのを見せつけられると、若者は何かとやる気をなくしてしまうでしょう。
自分たちが奴隷世代だと勘違いしてもおかしくありません。

メディアは広告主に配慮してか、質素に生きる若者を賞賛することはほとんどありません。
それどころか逆に、有名人やお金持ちの生活を無駄に流し続け、
無理やり消費意欲や劣等感を植え付けようと必死です。
しかし、それも無意味です。
お金がないのですから。
ないものはないのです。
いくらテレビで豪邸を見せつけられようが高級食材を見せつけられようが、
どうしようもないものはどうしようもないのです。

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