電通の過労自殺から思うこと

電通で新入社員が過労自殺した事件。
連日、テレビやネットでは労働時間が労働時間がロウドウジカンガー…
と、まるで労働時間が長かったから精神的に耐えられなくなり自殺した
と勘違いさせられる報道が絶えません。
しかしこの事件、労働時間が長かったのも要因の1つではありますが、
実際は自殺した新入社員が上司に
精神的なプレッシャーを与えられていたのも大きな要因でしょ？
なんでそのことには一切触れず、労働時間ばかり取り上げるのでしょう。
何か恣意的な思惑があるとしか思えません。

そういえば、西日本高速道路の料金所に勤めていた男性が、
上司に日常的なパワハラを受けていたと遺書を書き自殺した事件もありましたね。
あの事件も結局、
自殺に追い込んだ上司は部署が異動しただけで表に出ることはありませんでした。
人を殺しておいて、お咎めもほとんどなくのうのうと生きていける労働環境。
いったい、日本って国は何なんでしょうね。
本来は雇用の流動性が低い日本のような国では、
パワハラなんてものは厳罰に処されて当然です。
パワハラを受けたとしても、容易に気軽に転職できるような世の中ではないのですから、
それを逆手にとってパワハラするなんてのは殺人罪が適用されてもよいくらいです。
それなのに、実際はパワハラ天国、
雇用の安定を脅し文句に権力のある人間がやりたい放題やっているのが現実です。
もうこれは、この国の方針なのでしょうか？
パワハラによって何人自殺しようが、根本的な対策は何も行われません。
弱い人間は、どうぞ勝手に死んでくれというわけですね。
労働時間にしたって同じです。
まったくもって改善する気配はありません。
実際、たまにサービス残業を強いていたと企業が訴えられているのを見かけますが、
数十万の罰金だけで済んでいるケースもあるくらいです。
そんなんだとなくなりません。
バカでもわかります。
数十万でゴメンナサイすれば許されるのならば、
そらブラック企業の経営者は人を使い潰します。
だって国自体が…

いくらでも労働者を使いつぶしてね！
雇用の流動性は低いから、きっと我慢して働いてくれるよ(笑)！
もし訴えられたら、形だけでも数十万円払って謝ってねｗ

なんてスタンスだもの。
まったくもってどうしようもありません。

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