効率化されていくのになぜしんどい？

現在、技術の進歩はすばらしいものです。
PC技術はめまぐるしい速度で進歩していき、
ありとあらゆるところでロボット・機械による人間の代用が進んでいます。
しかし、技術は進歩しているにもかかわらず労働者の負担はまったく減りません。
技術が進歩すれば人は楽に生活できるんじゃないの・・・
なぜ、技術は進歩しても忙しい毎日は変わらないの・・・
なりません。
むしろ、進歩すればするほど労働者は過酷な状況に陥れられます。
それはなぜか？
答えは簡単。

効率化されることによって生まれた時間が労働者に還元されていないからです

機械を導入することで生まれた時間、PC性能の向上によって生まれた時間、
それらすべてをさらなる生産に全投入するので労働者が楽になることはありません。
まさに過労の悪循環です。
効率化をがんばってもがんばってもがんばってもがんばっても・・・
その旨みは労働者ではなく上層の支配層がいただいていきます。
労働者は働けど働けど、労働環境がより一層過酷になっていくだけです。
そう考えると、労働者にとっては効率化なんてものはまったくもって意味のないことです。
労働者にとって重要なのは、効率化をすることで利益をどう還元してくれるのか？
労働者にとって何のうまみがあるのか？
それだけが最も重要なのです。
それに対して会社側は・・・
どこの企業も効率化により能率を上げている中、
それに乗り遅れてしまっては会社自体が存続できなくなる。
などと言い訳するでしょう。
まさにココに間接的な脅しが含まれています
本来、労働者がなんで自分の首を絞めるような仕事の効率化を、
延々とやらされなければならないのでしょう。
会社が潰れる？
そんなの知りません。
経営をがんばってください＾＾；
労働者に責任を押し付けないでください。
そもそも、正直がバカを見る世の中です。
仮に仕事の効率化をやったらどうなりますか？

今まで1時間かかっていた作業を30分で行えるよう効率化しました
⇒では次は30分でやって、次は20分を目標にしてください＾＾

今まで3人でやっていた仕事を1人でできるよう効率化しました
⇒では2人を異動させますので、これからは1人でやってください＾＾

…ほんとバカバカしいですよね。
でもこんなことを言うと・・・
お前の考え方は甘い、そんな考えではサラリーマンはやってはいけない。
などと怒られるんですよね。
しかも、経営者からではなく労働者から怒られるですよね。
これがまあ、何とも滑稽に思えるのです。
仮にこのまま世の中の効率化が進んでいったらどうなるのか考えたことはありますか？
考えられるのは・・・
単純労働者のダダ余りと労働者のストレス過多です。
あたりまえです。
労働者がやっていたことがロボットや機械に取られるのですから。
また、能力のキャパを超えて潰れてしまう人間も多くなるでしょう。
PCやら何やらのツールは複雑高度になっていくものの、人間は変わりません。
確実に人間側がつぶれていくでしょう。
また、世代間による仕事環境の違いもストレスになるかもしれません。

俺の時代は残業○○時間なんてあたりまえ、加えて休日も返上して働いたものだ

と年輩の社員が若手に説教し、若手は若手で…

あんたたちの時代はローテク時代で時間は長くても単純作業・無駄時間が多かっただろうが

と反論します。
世代間の溝がさらに深まっていき、いろいろとギスギスした職場が増えるかもしれません。

本来、仕事は生活の糧を得るための手段であるべきです。
自身のプライベートや家族が最優先にあり、その次に仕事があるのです。
そういった考え方が浸透していればよいのですが、雇用の流動性が低い日本では、
生活の糧を得るための仕事の安定が何よりも重視されてしまいます。
効率化にしても然りです。
雇用という人質を盾に、自らを追い込んでいく効率化を強要される。
効率化と見返りのバランスが取れているうちはよいですが、
それが崩れるときが恐いですね。
すでに徐々にではありますがバランスが崩れてきている気がしますが。

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